休みの火曜日。
今日は朝からピアノ。
ちびっこの生徒さんがやってくる。
まずはリラックスさせること。
生徒さんが思っていること考えていることを
気軽に話せることは
教育にとって大事なのでは、といつも気を付けている。
委縮させないように、どんな気持ちも吐露できる
それでいて頼れる、そんな大人でありたいと思う。
だって、私が小さいころの先生みんな怖かったから。笑
いや、ただ私が過敏で面倒な子供だったのだろうな。笑笑
ということで、
お一人様は小さな女の子5歳のYちゃん。
「あのね、ピアノが嫌いなの。
だって、間違えるのが嫌だもん。」
なーるほど。深いな・・・。
「あー、わかるなー。
先生が小さいころ練習が嫌いで、レッスンに行くといっぱい間違えて
ピアノの先生に怒られて、よく泣いて先生から怒られて、
もっと嫌になってたときもあったなぁ。」
「えーーー、先生泣いたの?」
「うん、だって、悲しかったもん。」
「えーーー、先生おかしいの。」
笑って喜ぶYちゃん。
「うん、そうなのよ。だからね、いっぱい間違えていいと思うよ。
先生もいっぱい間違えてまた練習して上手になっていったもん。」
「ふーん。」
そんな会話をしていたら
次の生徒さんがやってきた。
同じ時期に始めたLくん。
そしてLくんにお悩み相談。
「ねー、Lくん、Yちゃんがね
ピアノ嫌いになったんだって。
間違えるのが嫌いだからだって。」
LくんはYちゃんより7ヶ月だけお兄ちゃん。
「ぼくも、いっぱい間違えるよ。」
とニコニコ笑顔で話してくれた。
続けて
「そして、その曲(Yちゃんが何度も間違えていた曲)
大嫌い。だってB♭(シのフラット)は難しいもん。」
とばっさり切ってくれた。
そんなこと言っていたらYちゃんもニコニコ笑顔が出てきた。
「Fメジャー(ヘ長調)は難しいから嫌い。
でもピアノは好きだよ。」
とダメ押しを言ってくれて
Yちゃんもほっとしていた。
その後、Lくんが最近ジャズにはまっていると聞いたので
ちょっとジャズのピアノ曲を課題で出してみた。
最近、ちょっとピアノの練習停滞気味だったLくんだったので
選曲はドンピシャで、モチベーションが
再び上がったらしく、1週間で随分弾きこなしていた。
それをずっと聴いていたYちゃん、
きっと何か思ったはず。
今日はたまたまお休みの週で
二人が会うことができたので本当によかった。
大人の力って微力。
子供同士の言葉の力とかエネルギーってすごい。
今日は二人を同じ時間にセッティングしてよかった。
これが今日一、私のGood Jobだな。笑
教育って奥が深いし
何年携わっても子供に学ぶことがいっぱい。
もっともっと上手なTeacherに
なりたいと思うのでした。