というわけで、前回の続き
(ここに飛びます的リンクを貼りたい願望=怠け者)
です。
カレッジから教育実習の視察に来る前日。
随分前に担任の先生に確認していたのだが
クリスマス前のイギリスなんて
たかだか教育実習生の約束があったかどうかすら
重要ではないので、一応前の日に
確認しに行く。
すると・・・
まず、私の担当の担任の先生は今日は勤務日ではないのでいない。
そして、明日はクリスマスパーティーだから無理じゃないかしら、とのこと。
一応確認してみる。と言われ
さようなら。
覚悟はしていたけれど、やっぱりそうか・・・。
ということで、カレッジの指導員に連絡し
クリスマスパーティーと言われたからキャンセルにした。
こういう変更はイギリスでは日常茶飯事だから
なーーーーんてことないけれど
やれやれだぜ、まったく。
翌日・・・
翌日、ギリギリ熱は下がったものの体力はない。
教室入るとクリスマスパーティーの興奮が
子供からも先生からも伝わってくる。
いつもの3,4倍テンションの高い子供と先生。
それに反比例する私のテンション・・・。
はじけられない私が悪いのか?
クリスマスセーターやコスプレ女子が好きそうな
スカートフリフリサンタを着た私と同年代くらいの先生がヒューヒュー言ってる。
「今日はパーティー。指導員来なくてよかったじゃない。
エンジョイしましょう!!」
と言う。
ただでさえ、行事にはことさら思い入れもない私。
この時期はスーパーでも職場でも
こんなのを着ている人がたくさんなのだ。
私は地味な灰色一色のシンプル過ぎるセーター。
一瞬皆さんの目が私に向けられた。
存在感皆無に等しいのに
こんなところで別の意味で目立ってどうする私!
ちなみに私の実習先はイスラム教の子が
たくさんなので、お祝いしない子ももちろんいる。
でも私服で来て良い日なんて滅多にないから
みなさんおしゃれしてくるのよね。
なので、私はイスラム教と思われたかもしれない。
いや、ただ空気を読めない東洋人か。
というわけで、
浮足立ったクラス。
お調子者がいつも以上にふざけて、
先生もいつもより大きな声で怒りまくる。
パーティー開始。
とりあえず、子供達
ポテトチップスや、チョコレート、
ジュースドリンクを飲んで
ダンスをして
ビンゴをして
パーティーお開き。
パーティーとか
こういう雰囲気についていけない私。
ダメだな・・・。
と思いながら担任の先生が寄ってきた。
「クリスマスお祝いしないの?」
(一瞬、私のグレーのセーター見ただろ。)
「いや、するよ。」
「どんなクリスマスを過ごすの?」
(詮索入れてきた。)
「静かなファミリークリスマスよ。」
(家族はこっちにいないし、子供と4人ですき焼きでもして過ごすのよ。
大賑わいの所に薄切り肉や白菜買い出し行ける気力があるか不安だな。
な~んてイギリス人には通じない、たわいもないキャッチボールもしない。いや
できるガッツがない。)
「私はね、クリスマスイブに夫の家族の所へ行って
クリスマスの日は私の家族と~」
と話してくれた。うんありがとう。
でも、病み上がりの私にはなんかまぶしすぎたて
直視できないくらいだぜ。
もう被害妄想エンジンかかってきた。
教室の時計を見ながら
帰る時間をカウントダウン。
そんなとき
担任の先生が
声をかける。
「あ、言い忘れてた。ごめんなさい。
実は、この後1年生の
先生同士で持ち寄りランチを隣のクラスでするの。
言い忘れてたから私達の分けてあげるから
一緒に来ない?」
と言われ、思わず
日本人の悲しい性、
何も考えずににっこり
「Okay」と言ってしまった。
し、しまった!!!
社交辞令で誘ってくれたのを鵜呑みにした?
(はい、被害妄想ミドル級)
なんでよく考えずに「Yes」なんて
言っちゃったの私。
隣の教室へ行くと
見知らぬ先生たちが集まってすでにかたまって話していた。
う、苦しい。
テーブルの上には持ち寄り既製品の数々。
気合の入ったコスプレサンタの先生は手作り。
一人浮きまくる私。
会話に入る気力も体力も集中力も今日はマジない。
ここで頑張ってこの集団に入ることは今日は無理。
あー、頭痛が痛い。もうわけわかんない。
ということで、こっそり抜け出し、担任の先生に
「帰るね。」と言うことにした。
言い訳を色々考えたが、もう体調悪いにしよう。
「ヘルプありがとうね。」と
優しく言われた。
「こちらこそ、メリークリスマス!」と精一杯の笑顔で
帰ってしまった。
帰る私を背に
こそこそ話が聞こえた。
あ、私のこと言ってる。
(被害妄想?ヘビー級、いや現実か?)
いや、もう、無理。
今日は無理なんだ。
駐車場の車に着くまで涙がポロンとこぼれそうになった。
10代の頃の幼稚園の教育実習でも幼稚園前の公園で
ポロポロ泣きながら帰ったのを思い出した。
46歳になってもちっとも変わらないじゃないか。
情けない、あー、いい年してこんなランチ一つにも参加できないなんて。
こんな気持ちのときは
自分の言ったこと、取った行動が
誰かを傷つけたんじゃないだろうか
私はダメな人間じゃないだろうか
とかなり過敏になって非常に落ち込んでいた。
ピアノの生徒さんにも
つい詮索がましい聞き方をしたのではないか?とか。
数日ずっと落ち込み、もがき、苦しみ
こんな自分じゃいけないと思っていたけど
なかなか力がでない日々を送る。
そんなとき・・・
続く。
(実際ブログに書くと
大したことじゃない?
私はただのナルシストなのか?
ま、いいや、続きます。)