隔離3日目。
隔離生活と私のこの性格のおかげで
時差ぼけがちっとも解消されない。
昼夜逆転はまだまだ続く。
でも、これが許されるのも隔離中のだいご味。
朝7時過ぎに、3日目のコロナ検査のアナウンスがある。
それで目が覚めた。
唾液を20㎖くらい採らなくてはいけない。
日本に到着後の羽田空港でもそうだったけれど、
私はこの唾液採取がものすごく難しい。
ちなみに、イギリスの検査方法は喉と鼻を綿棒のようなもので
グリグリと拭い液体に浸して検査する方式。いたって簡単。
昼過ぎに検査結果が出て家族みんな陰性だった。ホッ。
隔離中、
日本のテレビを四六時中見ている。
イギリスではテレビ自体を見ていないのと
今まで帰省時にもこんなに日本のテレビを見たことがなかったので
まっさらな気持ちで浦島太郎が時代の流れについていくような感覚で見ていて
色々考えさせられる。
どうやら私が帰ってきた日からコロナ感染者が爆発的に増えているらしい。
私がその一因なのか?と考えさせられるような報道が続く。(ごめんなさい。)
このようなタイプの報道が毎日続くと
真面目で繊細な人は自分を責め、殺めてしまうのでは、と懸念するほどの
殺傷力があるように感じた。
世界中を変えてしまい、未だコロナに影響を受けている私達は
それをなぜなのか、誰のせいなのか、とクエスチョンを吐き出すことによって
コロナ禍でのバランスを取っているようにも思える。
この吐き出し方が時に憂さ晴らしのような
冷静さを失ったもののように見えて、ヒヤリとしてしまう。
オリンピック反対を訴えながらも
オリンピックが始まるとあれだけ反対していたのが嘘のように
報道している大人の事情に苦笑いすらしてしまう。
そう、オリンピックに政治、宗教、人種、思想は関係ない・・・
しかし、ドロドロした大人の事情は間違いなくあるだろう。くわばらくわばら。
ただ、朝から晩までオリンピック観戦をして
毎日ティッシュ片手に泣きはらしているのは私です。
あー、選手の皆さん、感動をありがとう。
窓から見える景色。
階下は楽しそう。
歩いて見たいな・・・。
結局歩くこともできず
数日後には隔離されたシャトルバスに揺られ羽田に戻る。
青い空はこんなに平和なのに
コロナで混沌としているのよね。
あ、スタジアム発見。
どこだろう?
料理の準備も片付けもしなくて良いし
(狭いけれど)環境の整ったきれいなホテルで隔離生活3日目。
イギリスでの見えないけれど重くのしかかる
プレッシャーまみれの生活から解放され、
日本という国にいるだけで私の心と肩の荷は軽くなるのでした。
母国があることのありがたさよ・・・。
感謝です。