チバ、誕生日おめでとう。
無事11歳になったね。
普通の11歳の子よりも
濃く深く味のある人生を
歩んでいるチバ。
私よりも遥かに
冷静沈着で
自分に正直で
鋭い視点、洞察力、独特の感性
ぶれない姿勢は
頼もしく、眩しいよ。
あなたが
選ぶ道は
全力で応援するからね。
なーんて、カッコいいこと言いながら
いつも、頭をなでなでしてくれて
「お母さん、今日もご苦労様。
ありがとう。」
ってしてくれるチバ。
私のほうが助けられてる。
うん、間違いないな。
毎日、登校時に
抱きしめるチバの背丈も
学年では小さいけれど
少しずつ大きくなり
つなぐ手の厚さも幅も
確実に大きくなって
鏡を見る回数も確実に増え始めた。
無免許でもできる
「母親」っていうモノになり
「母親」という肩書を背負って
時に感情的に権力を振りかざしてしまう私を
遠い目を見るかのように
心を見透かすチバ。
そんな目で見られると
ものすごく反省させられちゃうんだ。
「ごめん、お母さん、
疲れてる。
チバに怒ってる訳じゃないの。
ごめんね。つい・・・。」
「大丈夫だよ。」
と抱き着いてきて
言われると
心は涙であふれてしまう。
あなたの前では
泣かないと決めた
生後3週間のあの日。
あなたが成長すると共に
悲しい涙は封印したものの
うれしい涙のほうが多くなって
うれし涙の数は例外だと
決めたのよね。
口が達者で
負けず嫌い
表面上だけの優しさじゃない
深い意味での優しさを身を
もって経験しているチバ。
おっちょこちょいで
短絡的な私を
「お母さん、大好きだよ。」と
ピタッと抱き着いてくれる11歳。
我ながら
頼りない母だけれど
マリアナ海溝よりも深い気持ちで
あなたの幸せを
祈ってる。
11歳のお誕生日
本当におめでとう。
そして、私のもとに
生まれてきてくれて
本当にありがとう・・・。
ずっとずっと
チバの幸せを祈ってるから・・・。