いよいよやってきた
水曜の朝、スズと格闘して行ってきました。
もちろん、
「学校行かない。
おなか痛い。」と
涙をぽろぽろ。
あらあら・・・。
とにかく、学校に行かなくちゃいけないから
「今日、スズが学校行けたら
サーモンのお刺身作るけんね。
がんばっておいで。」
目が一瞬見開いた。(それほど好きなの)
横で制服に着替えるナリが
「学校に行くだけでお刺身食べれるの?
ずるいやん。」
「いやいや、昨日、チバがバスケの試合で10ポイント取ったことと
ナリが昨日の夜、ロイヤルアルバートホールで
コンサート頑張ったこと、
そして、スズが水曜日に学校に行けたこと
全部のお祝いたい。」
「オッケー。それならいいね~。」
ということで、
スズも納得し
朝、登校。
車から降りて学校に向かう100メートル
への字口で必死に涙をこらえている。
この顔に、6歳児なりに
必死にがんばっているんだな、と思うと
ほほえましくなってしまった私。
頑張れ、乗り越えろ、スズ!
校門入り
「やっぱり行かない。」
と言うスズ。
「とにかく、先生に
行かない、とだけ言ったらいいよ。
じゃないと、先生も勝手におやすみしたら心配するやろ。」
ぎゅっと私の手を握っているスズ。
二人でクラスルームへ着いた。
昨日、放課後
担任のW先生とスズの怖がるT先生が
話したんだろうね
T先生が
スズが来るとすぐ
やってきた。
スズに話しかけているようで
私に言っていた。
水曜の朝はキリスト教の時間。
「今日はね、
最後の晩餐をするの。
だから、ここに12人分の食事を書くの。
そして、ストーリーを書くの。
例えば~・・・。」
涙をこらえながら
必死にうなずくスズ。
先生に
「難しい?できる?」と聞かれ
「難しくない。」と
への字口で答えるスズ。
「先週のワークで
スズが白板に書いていたものを
アレンジしないで
そのまま書いていたから
スズならもっと上手にできる、って言ったのよ。
ほら、これを見て。(先週のワーク。)
今日のワークは頑張ってみて。
そしたら、いっぱい褒めるからね。」
と二人で会話してた。
それだけ言われたらスズも
引くに引けず
への字口のままだけれど
涙をこらえて私と別れた。
T先生にお礼を言って
さっさと退散。
うん、大丈夫。
スズは、乗り越えられたな。
T先生もありがとう。
そして、お迎え時、
担任の先生に「どうでした?」と聞くと
「大丈夫みたいでしたよ。」と
ひそひそ会話。
いつもよりテンション高いスズ。
まず、スペリングテストで100点だったのを私に報告。
そのあとスキップとスピンで帰るスズ。
ほっ。
無事に、サーモンのお刺身で
みんなお祝い(笑)
「今日、ミストムセットになんて言われたの?」
「Well doneって言われた。」
それだけの会話。
詳しく聞こうとすると
「もう、さっき言ったやん。」と言われる母((笑)
寝る前、歯磨きを終えたスズの目をじっと見て
「あら、スズちゃん、なんだか
お顔がおねえちゃんになってるねぇ。
なんでだろ?
あ、わかった。
今日ドキドキしたけれど学校行ったからかな?
えらいね。がんばったね。本当によくがんばったよ。
乗り越えたね。
ねー、いすずちゃんのここ(心を指さして)も体も大きくなってるの
お母さん見えてるよ。」
なーんて言ってみた。
スズ、話を聞きながら目を大きくして、鼻の下伸ばして
私の目をじっと見て
さっと走って行った。
「ねぇ、お母さん、こっち来て。
ねぇ。スズちゃんどれくらい大きくなった?」と
壁に身長のマークを入れているところに立ったスズ。
あー、まだまだかわいい6歳児。
鉛筆でマークしていると
寝る準備をしていたはずの
兄たちが下に降りて
みんなで身長測定。
あ、チバナリ大きくなってる~。
チバは、毎日家の前の狭い庭で
バスケの練習してるもんね。
バスケがチバのモヤモヤを発散させてくれている。
本当にバスケとの出会いに感謝してる。
今日のスズのこと
チバナリも気にかけてくれていた。
「いすずちゃん、すごいね。えらいね。」と
みんなに声かけてもらったスズ。
一つ乗り越えられたんじゃないかな、と思った日でした。
また来週もやってくる水曜日。
しばらく続くかもしれないけれど、
また乗り越えられるはずね。