早くも食べ頃です

 

昨日は買い物の帰りに、自宅近くの河川敷の脇に車を停めて、

少し歩きました。

何かたべる物はないかと。

ありました。

枸杞です。

枸杞は木本植物ですが、河川敷は少なくとも年2回は、草刈りが、

行われるので、株立ちになり、丈は低いのです。

人工的に一本仕立てにすれば、幹は人の腕の太さで、

丈は2mを超えます。

そうすると皆さん良くご存じの、クコの実が実ります。

前住所地では、庭に植えて少し大きくなり、クコの実も実ったものでした。

枸杞の実は、薬膳料理に使われたりしますが、

生の実は、艶があってルビーのような可愛い実で、甘みがあります。

根は地骨皮と名付けられ、糖尿病、肺疾患,咳止め、痰切り、熱さましに。

何と言っても、葉が美味しいのです。

生で食べても、青臭さは無く、微かな苦みが如何にも、春を感じさせます。

 

2~6cmの長さの無毛の柔らかい葉。

枝が変化した棘があります。その棘にも葉が出て来て、

枝が変化したというのも、うなずけます。

生息地によって、棘が多い少ないの差があり、昨日の場所は、

棘が多く、葉を取るのが面倒でした。

棘が殆ど無い枝ならば、穂先から、しごいてあっという間に、

終わるのですが。

 

食べ方はもっぱら、胡麻醬油のお浸しです。

黄緑色の柔らかい葉なら、2~3分、濃い緑の葉は、4~5分程、

茹でて、冷水で冷やして絞り、

玉葱麹のドレッシング、醤油を吹き付け、摺り胡麻を振りかけて。

ほうれん草などより、はるかに美味しいです。

その他、炊き込みご飯、天麩羅も、市販の野菜では、味わえない逸品になります。

葉は枸杞茶として、薬店でも販売されていて、目にした人も多いでしょうが、

新鮮な生の葉は、自分で採取しなければ、殆ど入手できないでしょう。

 

野菜が市場から消えても、草でも喰って生きてやろうびっくりマーク

 

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枸杞の効用など詳しい記事のご紹介です。

 

引用開始

 

●クコの利用
日本ではクコを漢方薬としてよく利用します。乾燥させた果実・根皮・葉は、それぞれ枸杞子(クコシ)・地骨皮(ジコツヒ)・枸杞葉(クコヨウ)と呼ばれ生薬として利用されています。枸杞子は肝臓に脂肪が蓄積することを防いだり、ホルモン分泌を盛んにするとされ、中国では薬膳料理[※4]にも用いられています。地骨皮は血圧や血糖値を下げたり、解熱作用があるといわれています。
中国では薬用だけでなく普段の食事にもよく取り入れられています。クコの果実は甘みがあるため、生のまま食べたり、ドライフルーツやスープ、お粥、お茶、お酒、デザートなどに用いたりと食べ方は様々です。

●クコに含まれる成分と性質
クコには、ルチンタンニンなどのポリフェノールビタミンC、色素成分であるゼアキサンチンが豊富に含まれており、これらの成分は強い抗酸化作用を持っています。
抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど生活の様々な場面で発生する活性酸素[※5]を除去し、体が酸化することを防ぐ働きのことです。例えば、クギを放置し空気中にさらしておくとクギがサビついてしまいます。この現象が酸化であり、人間の体内で起こると、病気や老化、肌トラブルの原因となってしまいます。クコに含まれるこれらの成分が体内で強い抗酸化作用を発揮して酸化から体を守ることで、病気や老化、肌トラブルが予防されます。

他にもクコには、ベタインやβ-シトステロール、ビタミンB₁ビタミンB₂、リノレン酸、ミネラル類なども豊富に含まれています。

また、クコに豊富に含まれるビタミンCは、丈夫な血管や筋肉、骨、肌などをつくるコラーゲンの合成に必要不可欠な成分です。コラーゲンはたんぱく質の一種で体内のたんぱく質の約30%を占めており、体の組織や細胞をしっかりと結びつける接着剤のような働きをします。さらに、ルチンにはビタミンCの吸収率を高める働きがあります。コラーゲンの合成がサポートされることで壊血病[※10]の予防や骨の強化につながります。

 

クコの効果

クコには、ベタインやルチン、タンニン、ビタミンC、ゼアキサンチン、β-シトステロール、ビタミンB₁、ビタミンB₂などが含まれており、これらの成分は以下のような健康に対する効果が期待されます。クコにはベタインが豊富に含まれています。

●胃の健康を保つ効果
ベタインはアミノ酸の化合物で、胃液の酸度を調整し、胃の負担を減らしています。

●肝機能を高める効果
クコに豊富に含まれているベタインには、肝臓への脂肪の蓄積を防ぐ働きがあり、脂肪肝の予防や肝機能の向上に効果があります。【2】【3】

●ダイエット効果
クコには、ベタインやビタミンB₂が豊富に含まれています。
ベタインは肝臓に脂肪が蓄積することを防ぐ働きがあります。さらに、クコに含まれるビタミンB₂には脂質や糖質を効率よくエネルギーに変え脂肪の燃焼をサポートする働きがあるため、ダイエットに効果的です。

●生活習慣病の予防・改善効果
血液中の悪玉(LDL)コレステロールが増加すると、血管の内壁が脂質で分厚くなり、こぶのようにせり出して血管を狭めるため、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病が引き起こされます。クコに豊富に含まれるビタミンCには、血中の悪玉(LDL)コレステロールを減少させ血液をきれいにする働きがあります。
さらに、クコに含まれているβ-シトステロールには、血中のコレステロールを減少させる働きがあります。
食事から摂取したコレステロールは、胆汁酸と結合して腸で吸収されます。β-シトステロールはコレステロールとよく似た構造を持っており、先に胆汁酸[※6]と結合することで腸でのコレステロールの吸収を抑え、血中のコレステロールを減少させます。また、ルチンには血管を強化し血流をスムーズにする働きや血圧を下げる働きがあります。そのため、クコには高血圧や動脈硬化を予防、改善する効果が期待できます。【6】

●血流を改善する効果
クコに豊富に含まれるルチン、ヘスペリジンなどのフラボノイドには、血管を強化し血流をスムーズにする働きがあるため、血行不良から引き起こされる冷え性や肩こり、腰痛の改善に効果が期待できます。【5】

●感染症を予防・改善する効果
クコにはビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは、血液中の白血球、特に好中球[※7]を活性化し、体外から侵入してきた細菌やウイルスなどを撃退します。ビタミンCは白血球の働きを高め、ビタミンC自体も細菌やウイルスと闘う力を持っています。さらに、ルチンはビタミンCの吸収率を高めるため、クコを積極的に摂取することは免疫力を高め、風邪などの感染症を予防したり、病気の回復を早める効果があります。【5】

●ストレスをやわらげる効果
クコに豊富に含まれるビタミンCには、心地良さなどの感情をつくり出すドーパミンや気持ちを落ち着かせるGABAなどの神経伝達物質[※8]と、ストレスを和らげる副腎皮質[※9]ホルモンの合成をサポートする働きがあります。ビタミンCが含まれるクコには、ストレスに対する抵抗力を高めたり、イライラを鎮める効果があります。

●美肌・美白効果
クコに豊富に含まれるビタミンCやタンニンには、シミ・そばかすを予防し、ハリのある若々しい肌を保つ効果があります。
シミ・そばかすの原因となるメラニン色素は、アミノ酸の一種であるチロシンから生成されます。ビタミンCにはチロシンからメラニンをつくり出す、チロシナーゼという酵素の働きを抑制し、メラニン色素の沈着を防ぐ働きも期待できます。

●下痢を予防する効果
クコの葉に含まれるタンニンが持つ抗菌効果によって腸内の悪玉菌[※11]が減少し、悪玉菌による大腸の炎症によって起こる下痢の予防に効果的です。

●疲労回復効果
クコには糖質の代謝に必要不可欠なビタミンB₁が豊富に含まれています。
体内で糖質の代謝が正常に行われないと、疲労物質である乳酸が蓄積し疲れを感じます。ビタミンB₁には、体内で糖質を効率よくエネルギーに変えるサポートをする働きがあるため、乳酸の蓄積を抑制し疲れを防いだり、疲労回復を早める効果があります。

●眼病を予防する効果
クコにはゼアキサンチンが豊富に含まれています。
ゼアキサンチンはヒトの目の網膜に存在し、紫外線などが原因で目が酸化することを防ぐ働きがあります。そのため、視力低下や白内障、緑内障などの予防に効果的です。また、ゼアキサンチンには目の網膜を保護する働きもあるため、加齢に伴う目の病気を防ぐ効果もあります。

クコはこんな方におすすめ

○胃、肝臓の健康を保ちたい方
○スリムな体型を目指したい方
○生活習慣病を予防したい方
○血流を改善したい方
○ストレスをやわらげたい方
○美肌を目指したい方
○疲れやすい方
○目の健康を維持したい方

クコの研究情報

【1】薬物誘導認知機能低下ラットに、クコを摂取させたところ、脳の海馬における記憶力に関連する酵素コリンアセチルトランスフェラーゼの機能を維持することで、記憶力を維持することが明らかになりました。クコに記憶力および認知機能維持効果が示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22110372

【2】肝障害動物に、事前にクコの実を摂取させておくと、肝臓障害の指標となるASTやALT、アルカリホスファターゼの上昇が抑制されたことから、クコに肝臓保護作用が示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15619574

【3】クコにはゼアキサンチンの一種ゼアキサンチン誘導体(ゼアキサンチン二パルミチン酸)が含まれており、肝臓保護作用が知られています。ゼアキサンチン誘導体は細胞の酸化度合いをしめすMDAを低下させ、肝線維化の原因であるコラーゲンの産生を抑制します。また炎症関連物質である一酸化窒素(NO)や炎症関連細胞マクロファージのはたらきを緩和させることにより、クコが肝臓保護作用を持つことが示唆されています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9387190