2ℓのペットボトルでの一次培養

 

お陰様で植物性乳酸菌に関心を寄せて下さり、「自家培養をしてみよう」と、

言う人が、増えていて、私の地元でも愛好者が増えております。

 

培養法のご質問も頂いて、おりますので今一度ご紹介いたします。

今回は、どなたでも入手し易い2ℓのペットボトルを使っての一次培養。

 

消臭力は玄米(自然栽培米)で培養した、天然乳酸菌が最も強力ですが、

今回は入手しやすくて、培養も比較的簡単な製品EMWを使っての一次培養です。

 

 

          

                      培養の元菌 EMWです。

EMWはハウスケア用品、

安全で有用な乳酸菌や酵母などの微生物を培養した液体。汚れの原因である、

悪玉菌の繫殖を抑え、有益な善玉菌を増やし、汚れや臭いを元から除去します。

柑橘系の香り。EMWを薄めてスプレー容器で一吹きし、軽く拭き取れば雑菌の、

繫殖を抑え、衛生的な環境つくりに役立ちます。ご家庭での掃除や洗濯など、

用途は様々です。

     上矢印

メーカーの説明にあります。右矢印詳細は 【EM研究所】製品ラインナップ

                 使用別の希釈率、使い方が詳しく説明されています。

                  

 

家庭内のあらゆる場所に使えて、その効果は素晴らしく、殆ど万能と言える

ものです。

そして全国の植物性乳酸菌愛好者は、独自の工夫、使い方をしています。

日常生活に、50倍~1000倍に希釈して、使いますが、

500ml右矢印1100円では、とても足りません。

 

そこで50~100倍に拡大培養すれば、コストは格安になります。

乳酸菌は糖分の餌を与えて、適度に保温すれば、爆発的に増殖します。

糖分は乳酸に置き換わり、甘味は無くなります。

 

 

             一次培養

             用意するもの

① 2ℓのペットボトル

 

② EMW・・・・・30ml (20~40ml)

 

③ きび糖・・・・30g (20~40g)

 

④ 塩・・・・・・・5g  ( 無くとも良い)

 

⑤ クエン酸・・・2g (無くとも良いが、元菌に玄米など稲由来のものを

              使う時は入れます)

⑥ 漏斗

 

材料の量は基本的なものであり、( )の範囲内が標準です。

 

               仕込み手順

①・・・ きび糖、(塩)を別容器にて300ml程の熱湯でよく溶かす。

 

②・・・ ①に浄水を足して人肌位に温度を下げる。

   (下げないとペットボトルは変形し、熱いものの中に、

    EMWを入れると有用微生物が弱ります)

 

③・・・ ②を2ℓのペットボトルに、漏斗を使って入れる。

 

④・・・EMW30cc、(クエン酸)をペットボトルに入れる。

 

⑤・・・ペットボトルの肩まで浄水を入れる。

EMWを、きび糖で培養するとこのように濃い色ではありません。

分かりやすいように、中身は麦茶です。

⑥・・・キャップを締めてペットボトルを、振って攪拌する。

    容器容量の96%の水量の場合が、培養成績が良いとの、

    EMグループのデータがありますので、もう少し上まで、

    浄水を入れても良いです。

 

⑦・・・暖かい場所に置く。理想は38℃

   醗酵ガスでボトルがパンパンに膨らむことがあります。

   毎日一度キャップを、そーっと緩めて、発酵ガスを逃がします。

   そーっと緩めないと噴き出して水浸しになることもあります。

   

   真夏の日向が良い左矢印約一週間で醗酵完了。

 

   醗酵完了の目安は液体計測用のPHメーターでPH3,5以下になれば、

   良質の活性液です。

   

   PHメーターの代わりにPH試験紙で近似値を知ることができます。

   PH試験紙は、ホームセンターの農業資材売り場、ドラッグストア、

   100円ショップ、ネット通販、などで、買えます。

 

 

夏場以外、特に冬季は、保温の必要があります。

例えば、炬燵の中などは、培養に適した場所です。

 

段ボール箱の中で、

使わなくなった電気毛布などに、温度計と一緒に包んで、38℃に調節すれば、

理想的で、コンスタントに作れますね。

 

培養完了後の保管場所は、人が、快適と感じる居間などの温度の所です。

2ℓのペットボトルのままで、使って行くと、段々空気層が多く、なりますね。

そうすると、好気性菌が活発に増殖して、液面に産膜酵母が出来てきます。

産膜酵母は悪いものではありませんが、見た目が良くない。

アトマイザーなどに入れたら、詰まって使えません。

 

 

 

そこで培養完了時に、炭酸飲料に使われていた、ペットボトル500mlに、

口元一杯まで、入れてキャップを締めれば、乳酸菌、酵母、は休眠して、

劣化することなく長く保存することが、できます。

これを3本作って、残りの分から使います。

この画像はEM-1と真っ黒い糖蜜で拡大培養した、ガーデニング用の

活性液ですから、かなり濃い色です。

使用法は活性液原液から、1000倍希釈(洗濯)まで様々。

【EM研究所】の製品ラインナップのEMWの項に

家庭内のあらゆる場所の、希釈率、使い方が掲載されています。

 

EMWと色の薄いきび糖で培養すれば、色は薄いので、希釈して、

布製品に、霧吹きで吹き付けても、着色しません。

 

           本日のオマケ。

水垢などで、汚れたクロームメッキの蛇口。

 

 

 

洗えるキッチンペーパーを、活性原液(希釈しない)を入れた霧吹き容器で、充分に濡らして、

湿布しておきます。

キッチンペーパーが、密着するように再度吹き付けます。

 

                  四時間後

綺麗になりました。

 

希釈率が高いほど。PHが中性寄りになり、希釈した乳酸菌液を長時間放置すると、

雑菌に負けてしまい、品質劣化しますから、希釈したらその日の内に、

使い切るように、します。

 

 

 

以上全て自己責任の世界です。

 

ありがとうございます。お願い