こんにちは。
臨床心理士・公認心理師のさわまやです![]()
お子さんのWISCの結果を聞いて、こんなふうに思ったことはありませんか?
「苦手と言われたところを、家で練習させた方がいい?」
「今のうちに伸ばしてあげないと、将来困るのでは……」
苦手なところが分かると、親として「何かしてあげたい」と思いますよね。
今日は、WISCの結果を家庭でどう活かしていくかについてお話しします。
まず考えたいのは「どんなときに困っている?」ということ
WISCは、お子さんの考え方や、課題への取り組み方を理解する手がかりになる検査です。
結果の説明では、さまざまな力について「得意」「苦手」と聞くことがあります。
でも、結果の数字だけを見て「この力を上げなければ」と考えると、今、お子さんがどこで困っているのかを見落としてしまうことがあります!
たとえば、「聞いたことを頭に置きながら考えるのが苦手」と言われた場合でも、日常での困りごとは一人ひとり違います![]()
長い説明を聞くと、途中から分からなくなる子。
宿題の問題文を読んでも、何を聞かれていたか忘れてしまう子。
支度をしている途中で、別のことに気がとられると次に何をするのか分からなくなる子。
同じような苦手さがあっても、必要な工夫は同じとは限りません。
まず考えたいのは、
「苦手な力をどう伸ばすか」よりも、「どんな場面で困っているか」
ということです。
練習も、取り組みやすくする工夫も大切
「では、苦手なことは練習させない方がいいのでしょうか?」
そういうわけではありません。
お子さんが今、身につけたいことに合わせて、練習が役立つ場合もあります。
たとえば、
漢字の書き方がまだ分からないなら、一緒に確認して練習する。
計算の手順が分からないなら、一つずつ順番に解いてみる。
ただし、何度も練習しているのにうまくいかず、親子でつらくなっているなら、やり方や負担の大きさを見直してみましょう。
長い説明を一気にせず、少しずつ区切って伝える。
問題文の大事なところに線を引く。
宿題を小分けにして、まず取りかかれる量から始める。
練習しながら、その子が取り組みやすい方法を探すこともできます![]()
「早くして❗️」と言う前に、作業の様子を見てみる
WISCの結果から、見て、考えて、書くなどの作業を進めるのに時間がかかりやすいと分かることもあります。
そのとき、「もっと速くできるように練習させよう」と思うかもしれません。
でも、急がされると焦ってしまい、間違いや書き直しが増える子もいます。
そんなときは、
「この宿題に、実際は何分くらいかかっているかな?」
「問題の意味は分かっているけれど、書くところで止まっていないかな?」
「終わるころには、どれくらい疲れているかな?」
と、取り組む様子を見てみてください。
内容を理解できているのに、書く量が多くて終わらないなら、宿題の量や方法について学校の先生と相談することもできます。
「この宿題で、今は何を身につけたいのか」が分かると、手伝い方も考えやすくなります。
WISCの結果と、普段のお子さんを一緒に見る
WISCで苦手と言われたことが、その子のすべてではありません。
結果を見たら、普段の様子と照らし合わせてみてください。
「長い説明のときは、確かに困っているかも」
「でも、好きなことにはじっくり取り組めている」
「口で説明するより、絵や図があると分かりやすそう」
そんな発見から、家庭でできる工夫が見えてきます![]()
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そして少しずつ、お子さん自身も、
「一つずつ教えてもらうと分かりやすい」
「書く前に、話しながら考えたい」
と、自分に合う方法を伝えられるようになっていきます。
一人で答えを探さなくて大丈夫
お子さんの得意なことや苦手なことを、毎日の様子と結びつけて考えるのは、簡単ではありません。
近くで見ているからこそ、困りごとが重なると「どこから考えたらいいんだろう」と迷うこともあります。
そんなときは、一人で答えを探さなくて大丈夫です。
学校の先生や心理士と一緒に、
「どんなときに困る?」
「うまくいくときは、何が違う?」
と整理しながら、その子に合う関わり方を考えていくことができます。
私も、WISCの結果とお子さんの普段の姿を一緒に見ながら、ご家庭で試せる方法を考え、
やってみた後の振り返りまで伴走しています![]()
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お子さんの生活が、少しラクになることから
WISCで苦手なところを聞くと、心配になると思います。
その気持ちは、お子さんの成長や将来を考えるからこそ生まれるものです。
まずは、毎日の生活で一つだけ困っている場面を選んでみてください。
そして、
「どこで止まるのかな?」
「何があると、少しやりやすくなるかな?」
と、お子さんと一緒に考えてみる。
昨日より宿題に取りかかりやすくなった。
長い説明を、途中で確認できるようになった。
困ったときに「手伝って」と言えるようになった。
そうした変化も、お子さんにとって大切な成長です![]()
WISCの結果を、その子が持っている力を暮らしの中で活かすためのヒントにしていきましょう![]()
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