昨日アップ致しましたエピソードには、沢山の『いいね』を頂きました。
私が心を打たれた様に、読んで頂いた皆様も、先生の優しく温かい心や劇場スタッフの皆様の行動に心を打たれたのだと思います。
さて
沢山の出会いに恵まれた大航海でしたが、実は、別れも有りました。
福岡在住のＳさんとは、数年前にとあるSNSで繋がり博多座の楽屋口で１度だけお目に掛かった事が有りました。
その後は、SNS上のやり取りだけのお付き合いでした。
昨年末に、「友達が観たいと言っているので、博多座公演のワンピースのチケットを取って欲しい。」と頼まれました。
チケットは、直ぐに確保出来ましたので、
「ご用意出来ました」
「ありがとうございます」
と言うやり取りをして以来、連絡はしておりませんでした。
博多座公演が始まり、Ｓさんの依頼で私がチケットを用意したＳさんのお友達が番頭を通じてチケットを受け取りに来られた際に、私宛に楽屋見舞いを預けて行かれました。
Ｓさんのお友達とは面識は有りませんし、直接お会いした訳ではないので御礼を言えず仕舞いでしたので、Ｓさんに
「楽屋見舞いを頂きましたが、直接お会いした訳ではありませんので御礼を言えずにおります。どうぞ宜しくお伝え下さい。」
とメッセージを送信致しました。
返信が無いまま何日か経った朝。
目が覚めてスマホを見るとＳさんから返事が来ておりましたが、送信したのはＳさんではありませんでした。
「初めまして。娘の○○と申します。母は、先月亡くなりました。お知り合いの方ですか？」
えっ……？
あまりの事に暫くベッドで呆然としました。
様々なSNSが普及し、『会った事も無い友達』が沢山出来る世の中。
私にも、そんな友達は居ます。
でも、Ｓさんは一度だけでもお話しした事の有る友達。
SNS上のお付き合いが殆どでしたので、正直なところ、お顔もハッキリとは思い出せません。
最近アップされていなかったＳさんの近況（体調）は、私には全然分からなかったのです。
久しぶりに送ったメッセージの返信の内容が『訃報』
言葉に出来ない感情が溢れて…。
自分のチケットの予約はせずに、友達のチケットだけを予約して来た時点で、Ｓさんは厳しい状況だったのだろうと…今に成って思います。
残念です。
Ｓさんが生前にチケットを手配されたお友達は『スーパー歌舞伎Ⅱ・ワンピース』を楽しんで頂けたのでしょうか？
それを確認する事も出来ません。
でも、Ｓさんは客席では観られ無いような色んな角度で『スーパー歌舞伎Ⅱ・ワンピース』を楽しんで頂けたのではないかと思っております。
私の下手くそダンスと、キモいオカマは如何でしたか？
Ｓさん。応援し続けて下さい！
モッコウバラの花が可愛く咲く季節に成りました。