先日の夕暮れ時、
とあるスーパーの駐車場での出来事である。

 


小さいお子さんを連れたママさんが、

向こうから歩いてくるのが目に入った。

 


特に気にもとめず、

私が車を下りようとした瞬間、
小さいお子さんがかなりの声量で
『ママのう〇ち、くさ~い怒り

と言い放った。

 


すると、ママさんは、

少し慌てながらも優しい口調で
『コラ~びっくりマークう〇ちはみんなくさいんだよ』と
お子さんをたしなめた。

 


その会話を小耳に挟んだ私は
とっさに車のドアの影ににサッと隠れ
「家政婦は見た」の

市原悦子のようにいきさつを伺った。

 

 


なぜなら、

このような発言をした時の子供というのは
実に恐ろしいスイッチが入っており

 

 

ママの対応によっては、

その後さらなる惨劇が

繰り広げられるということを

 

 

私は過去の子育て経験から

身をもって理解しているからである。

 


案の定、ママの優しい口調の
『コラ~びっくりマークう〇ちはみんなくさいんだよ』に
ますますテンションがあがり
調子に乗り始めた子供は

 


『ママのう〇ち、くさ~い怒り
『ママのう〇ち、くさ~い怒り』と
公共の面前で連呼し始めたではないかアセアセ

 


子供を止められず、焦るママ・・・

 


ほ~ら・・・
言わんこっちゃない滝汗

 


僭越(せんえつ)ながら、
その道の先駆者として
アドバイスさせていただくなら

 


公共の場で、一回目の
『ママのう〇ち、くさ~い怒り

を言い放ったその瞬間に

 

 

我が子を一発で

仕留めることができなければ
さらなる悲劇の火蓋は

切って落とされたも同然である。

 


言っちゃいけないことをして
やっちゃいけないことをする危険生物

 

 

それが

「変なスイッチ」

が入った子供なのだ

 


この手の子供を持つ母親たるもの

 


「もう一回、同じセリフを吐いたら
 自分はヤバいことになるゲッソリ
」と

 


子供の本能に察知させるレベルの圧を
瞬時にかけなければ

 

 

二度目以降の発言も

当然阻止することができず

 


「公衆の面前で生き恥をさらす」

という運命からは
逃れることはできないのである。
※さわこ調べ笑い泣き

 


恥ずかしそうに、
子供をなだめ、必死に黙らせようとする
優しいママさんを目で追いながら
激しい同情の気持ちが浮かんできた。

「かわいそうに・・・ガーン。」

 


・・・しかし、

心の中で偉そうに上から目線で
“一発で仕留めろ”などと提唱した私は

 


同時に、自らもそれが出来ず
人生最大の大恥をかかされた
遠い日の記憶がフラッシュバックし

軽いめまいを覚えた。

 


以前に本にも書いたが
それは当時3歳だった娘を

人に預けることができず

 

 

仕方なく一緒に婦人科検診に

連れていった時のことだった。

 

 

検査台の後ろにおとなしく
座っているように命じたはずの娘が

 


こともあろうに検査中に、
私の脱いだパンツを被って

ヘンタイ仮面のいでたちで
医師と看護師の前に

勢いよく登場したのである。



そして、

ヘンタイ仮面のままフラダンスを踊り
医師と看護師を笑いで悶絶させると、
ササっと検査台の後ろに戻って行ったという
おぞましい事件であった。


診察台の上から下りることができず、

下半身裸のまま

 

 

やめなさい!!

ばか~!!!ムキー

と絶叫する羽目になった私の
気絶レベルの赤っ恥体験に比べれば

 


『ママのう〇ち、くさ~い怒りの連呼など
大した恥ではないじゃないか・・・。

 


自分のことを棚にあげて

偉そうに心配してる場合じゃないよ・・・
 

 

久々に思い出してしまった黒歴史に、
チクリと胸が痛んだ私なのであった。

 

 

 

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