ごきげんよう!さわこです。

 

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クリスマスについて数年前から調べていたメモをまとめました。

 

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1、クリスマスとは、

イエス・キリストが今から約2000年前にベツレヘムの家畜小屋でお生まれになったことを祝う「キリストの降誕祭」ですが、聖書には、お誕生日の日付が記されていないのでわかっていません。

しかし、聖書をていねいに読むと、おおよその日がわかります。
3世紀末に至るまでは、様々な日に祝ったようです。

(1/6, 1/15,  3/28, 4,/2  ,4/29  5/20など)

273年に、時のローマ皇帝アウレリアヌスは12月25日を太陽神の誕生日と定めました。

 

 

2、どうして、この日に決めたのでしょうか?

ローマ帝国では12月の冬至に太陽を祭るお祝いをしていました。

冬至とは、北半球で一番昼が短くなる日です。
冬に向け次第に短くなって来た日照時間がこの日を境にまた長くなっていきます。
つまり、勢いの弱まってきた太陽が冬至に再び力を取り戻し、光りが蘇るということを祝っていたのです。

 

イエス・キリストは『正義の太陽』『世の光』と呼ばれていることから、

336年、当時の教会はこの祭日を利用してイエス・キリストの誕生を祝う日と定めました。

それで、4世紀には12月25日に祝われるようになりました。

 

当時のローマでは、太陽神を崇拝する宗教が大きな力を持っていて、12月25日を太陽神を祭る祝祭日としていました。

※異教の祭儀は、太古以来の樹木崇拝と古来の冬至の祭儀です。

そこで、初代キリスト教の指導者たちが、異教徒ととの対立や摩擦を避けて、また、異教徒にもキリスト教を広めるために、12月25日をクリスマスとしました。

 

 

3、クリスマスの語源は、

ラテン語「クリストゥス・ミサ」の略で、Christ(キリスト)+mas(礼拝)を意味します。

 

 

4、12月25日の前夜にあたる24日の「クリスマスイブ」はどのような由来があるのでしょうか?
「イブ」とは英語の「evening(夜)」と同じ意味の古語「even」のことであり、

クリスマスイブとは「クリスマスの前夜」ではなく「クリスマスの夜」のことなのです。

 

キリスト教の前身にあたるユダヤ教の暦、ユダヤ暦では、日没が一日の変わり目とされています。

そのため、12月24日の日没から25日の日没までが「クリスマス」となります。

クリスマスイブは、すでにクリスマスに含まれている24日の日没から深夜までということになります。

 

 

5、クリスマスの表記は「Christmas」または「Xmas」です。

それぞれどういった意味で、どこから由来するのでしょうか?

クリスマスを英語表記にすると「Christmas」。

Christがキリスト、masはミサ(礼拝)という意味です。

クリスマスとは「キリストのミサ」という意味であり、世界のキリスト教国ではキリストの降誕をお祝いする日となって、現在では「クリスマス」という言葉が降誕祭を表す名詞になっていることは世界共通です。

 

クリスマスの決まった挨拶の「Merry Christmas!」の意味は、「楽しいクリスマスを!」なのです。

 

「Xmas」にはどういう意味があるのでしょうか?

クリスマスの語源はギリシャ語で、最初の文字が「X」だからです。小略語なのです。

新約聖書のほとんどはギリシャ語なので、ギリシャ語の頭文字からとった「Xmas」表記は、英語表記の「Christmas」よりも歴史が古いということになります。

ところが、「アルファベットのXがキリストというのはおかしい」といった誤解が広まり、公の場では「Xmas」表記はあまり使用されなくなりました。

 

 

クリスマスツリーについて

クリスマスに行われるイベントはキリスト教由来のものばかりではありません。

クリスマスツリーは、古代ゲルマン民族の冬至のお祭りから伝わったとされています。

クリスマスは樹木崇拝と冬至の祭儀という土着信仰とまじりあっています。

 

もみの木をクリスマスにツリーとして飾るようになったのは15世紀頃が一般的なようです。

もみの木は常緑樹ですから、永遠の存在である神様、常に変わらない神様と神の愛を表したと見ることもできます。

 

オーナメントやイルミネーション装飾は、アメリカから流行していったものですが、

創世記の禁断の木の実と聖餐式のパン(ホスティア)を飾り付けて、

罪の侵入と罪からの救いというキリスト信仰を意味づけして象徴的に示すものとなっています。

 

 

7、サンタクロースの由来

サンタクロースは、キリスト教の聖人であるニコラウスの伝説が由来となっています。

聖ニコラウスはとても慈悲深い人物で、死刑囚を助けたり罪人を改心させたりしました。

その聖ニコラウスがサンタクロースのイメージのもととなった話のひとつに、有名なエピソードがあります。

聖ニコラウスが貧しい家庭の窓から金貨を投げ入れたところ、その金貨が暖炉にかかっていた靴下にそのまま入ったことから、「サンタクロースが靴下にプレゼントを入れてくれる」という風習が生まれました。

 

サンタクロースの由来を通して、

互いに愛し合うことや、神様が人類の救いのために神の御子イエス様をお与えくださった(プレゼント)ことにつなげて、神様への感謝をあらわすという意味を見いだすことができます。

 

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マラナ・タ

イエス様の本当の誕生日については、ルカによる福音書1章と2章から、かなりわかることができます。

結論だけを言いますと、グレゴリオ暦で9月~10月に行われる仮庵(仮庵)の祭りの時期に当たります。

日本では、中秋の名月を祝う時期と重なりますね。