ごきげんよう!さわこです

 

神が愛だというのなら、なぜこの世界に悪があるのでしょうか?
今回の新型コロナウイルスパンデミック、大震災、大津波、理不尽な犯罪、不治の病、人間関係の不和、戦争、etc
 
誰もが持つ疑問です。
愛の神と悪に満ちた世界が共存することへの疑問は難解です。
 
どこに、その答えがあるのでしょうか?
こうした難問について、答えを求めるよりも、問題の一つ一つに対処していくことに追われているのが現状です。
 

 
「多分、答えは出ないだろうという事に、時間と体力、知力を注ぐのは無益だよ。空しい思いに捉えられるだけだ。思想家・哲学者・宗教家・大学の先生と言った特別な専門家の研究する領域だから、一般人であるあなたが取り組むのは、賢明ではないよ。あなたは家事・育児・仕事に励み、美しく清い心を持つ人になるよう努力しなさい。」
 
と、ある賢い人は言いました。
 

しかし聖書には、十分な答えがあります。
 
SDA教団からの信徒のための月刊誌アドベンチストライフ2021年1月号19ページの
神学博士であり、元世界総会聖書研究所所長であるアンヘル・M・ドロリゲス氏の記事を以下に紹介します。
 
悪の存在について
① 宇宙規模の争いがあるため
② 人間に責任があるため
③ 神は働いている
 
① の宇宙規模の争いについて聖書はこう語ります。
 
・ 善と悪、秩序と無秩序、美と混沌の共存しているのは、宇宙規模の不一致が、宇宙を分断して対立しているためです。
 
・ この二つの勢力が、被造物に対する支配権を巡って、争っているのです。
 
・ 一方は、愛の神である創造主。
 
・ 他方は、神の品性を歪曲し、被造物を損なうために働いている堕天使(サタンの手下)
 
・ 前者は、被造物に対する無限の愛を示すと共に、悪の勢力の正体を暴き、その打倒に向けて働きます。
(イザヤ14:12-15とエゼキエル28:12-15を読んでください。)
 
ここは、天上で、神になろうとした、神を超えようとして神に戦いを挑んだ天使の長ルシファーがサタンになったこと、その顛末が記されています。
イザヤ14:12-15
黎明の子、明けの明星よ。
あなたは天から落ちてしまった。
もろもろの国を倒した者よ、
あなたが切られて地に倒れてしまった。
 
あなた葉先に心の内に言った。
「わたしは天に昇り、
わたしの王座を高く神の星の上に置き、
北の果てなる集会の山に座し、
雲の頂に登り、いと高き者のようになろう」
しかし、あなたは陰府(読み)に落とされ、
穴の奥に入れられる。
 
エゼキエル28:12-15
12、・・・・・あなたは知恵に満ち、美の極みである完全な印である・・・
14、わたしはあなたを油注がれた守護のケルプ(ケルビム複数の天使)と一緒に置いた。
あなたは神の聖なる山にいて、火の石の間を歩いた。
あなたは造られた日から、あなたの中に悪が見出された日までは、その行いが完全であった。
 
・この善と悪、神とサタンの争いは、被造物(アダムとエバから始まる被造物である人間)が反逆した時でさえ、神が、その愛の故に、人間の自由を重んじられるかを明らかにしています。
 
・現在のパンデミックを含めて、世界の諸悪の根源は神ではなく、神の敵なのです。(マタイ13:28-30を読んでください)
 
マタイ13:28 ―30
主人は言った「それは敵の仕業だ」
 
すると、僕たちが言った。
「では行って、それを抜き集めましょうか」
 
「いや、毒麦を集めようとして、麦もいっしょにぬくかもしれない。
収穫まで、両方とも育つままにしておけ。
収穫の時になったら、刈る者に、
先ず、毒麦を集めて束にして焼き
、麦の方は集めて倉に入れてくれ、と言いつけよう」
 
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② 人間の責任について、聖書はこう語ります。
 
世界の悪の広がりは、およそ人間の行動に関連しています。
神は人間をこの星の管理者に任命されたからです。
 
創世記 1章26章 を読んでください。
神は言われた「われわれのかたちに、われわれにかたどって人を造り、これに海の魚と、空の鳥と、家畜と、地のすべての生き物とを治めさせよう。
 
しかし、人間は、神への反逆に加担したのち、この星の崩壊の一因となりました。
 
ローマ 5章12節を読んでください。
このようなわけで、ひとりの人によって、罪がこの世に入り、また、罪によって死が入ってきたように、こうしてすべての人が罪を犯したので、死が全人類に入り込んだのである。
 
コロナウイルス感染症は、私たちの食事や行動が個人の命のみならず、全人類の命まで脅かしうることを私たちに痛感させます。
私たちは、この星をもう一度適切に管理すべきです。
現状を神のせいにする誘惑に駆られますが、苦しみの大部分は、私たちの仕業なのです。
 
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③ 神は働いておられる、と聖書はこう語ります。
 
パンデミックの解決を模索する中で、神の実在は、無神論者や世俗主義者から無視されています。
(キリスト教国家からでさえ、無視されているかもしれません)
科学界も人知が解決策を見つけて感染症を倒すのだと。
神はこの戦いをただ傍観して、いるに過ぎないかのような印象すらあります。
 
しかし、神はこの戦いに関与しておられます。
なぜなら、人太が親切な行為をする時、神が人の心の中にお与えになった他者への思いやりの気持ちを目撃するではありませんか。
ヤコブの手紙 1章17節 を読んでください。
 
「あらゆる良い贈り物、あらゆる完全な賜物は、上から、光の父から降ってくる・・・。」
 
神は政治家を支援し、ウイルスの影響を緩和する政策を立てさせられるのです。
ローマ 13章1節 を読んでください。
 
「全ての人は、上に立つ権威に従うべきである。なぜなら、神によらない権威はなく、おおよそ、存在している権威は、すべて神によって、立てられたものだからである」
 
神はウイルスの治療薬やワクチンの開発に直接携わっておられます。あらゆる真の知識は神からもたらされるからです。
ヤコブの手紙 1章5節を読んでください。
 
「あなたがたのうち、知恵に不足している者があれば、その人は、とがめもせずに惜しみなくすべての人に与える神に願い求めるがよい。そうすれば、与えられるであろう。」
 
それゆえ、神は宇宙的争いの中で、研究者と友に働いておられると言えるのです。
神は、人間を虐げる勢力と戦う者なら誰でも用いられます。
 
私たちは、このパンデミックの中にあっても、神の勝利の最終的な成就を待望しているのです。