ごきげんよう!さわこです。

 

 

クリスチャンたちは、聖書、聖書って、なんぞみたいにしきりに言うけれど、聖書って信憑性があるの?

って疑問を持つ人も多くいるのではないでしょうか。

 

クリスチャンたちの聖書への思い入れは半端じゃないから、我田引水的に都合よく言っているんじゃないの?

って、思う人もいるのfだと思う。

 

ノンクリスチャンでありながら、聖書に関心を持っている作家、阿刀田高さんの

「旧約聖書を知っていますか」と「新約聖書を知っていますか」(新潮文庫)を読みました。

この本は、ノンクリスチャンの友が貸してくれました。

 

作者が、クリスチャンではないということから、聖書に疑いを持つ人にとっては、読みやすい本かもしれません。

しかし、聖書を読んでいるからこそ、面白い本でもありました。

阿刀田さんの書かれた、聖書の成り立ちから、一部引用します。

 

聖書の成り立ち  (阿刀田高「新約聖書を知っていますか」より)

新約聖書、はじめから一冊の本として書かれたものではない。

27巻がばらばらに記され、のちに編纂されてキリスト教会の正典となったものである。

イエスの死後、20年ほどたった西暦50年代に、まずパウロの手紙がつぎつぎに書かれ、

60年代に「マルコによる福音書」

80年代に「マタイによる福音書」「ルカによる福音書」が書かれている。

「ヨハネの黙示録」「ヨハネによる福音書」は、90年代であろうか。

2世紀の初頭までにすべてが書き終えられている。

 

初期のキリスト教会は、旧約聖書を部分的に正典として扱いながら、これらのものを加えて福音を伝えていた。

取捨選択がほどこされ、現在の新約聖書が形を整えたのが二世紀の末。

そして、正典として27巻が正式に認められたのは、西暦397年カルタゴの宗教会議においてだった。

世界的なベストセラーの誕生である。

原語はギリシア語だったろうが、5世紀の初めにヒエロニムスという学者が長い苦難の日時をかけてラテン語訳を編集完成した。

ウルガタ(一般的なもの、の意)と呼ばれる聖書であり、正典として後世に大きな影響を与えた。

隠者のような学究生活の中で、ヒエロニムスは、しのびこんで来た獅子の足から棘を抜いてやったことがあったらしい。

その獅子がヒエロニムスを慕い、一緒に暮らすようになったとか。

絵画の中に聖人らしい男と獅子がむつまじく描かれていれば、この偉大な学者の姿と考えてよいだろう。

ベストセラーの成立までには多くの人の心血が注がれている。

 

 

次に

聖書の歴史 (SDA聖書通信講座「真理への道講座3」より)

旧約聖書・・・キリスト誕生以前に書かれた。            

紀元前1500年頃から紀元前400年頃までかかって、

約30人の人によって書かれた。

原語は大部分がヘブル語、一部はアラム語。

39巻。

 

新約聖書・・・キリスト誕生以後に書かれた。

       紀元40年ごろから100年頃までの間に、

8人の人によって、書かれた。

原語は、ギリシア語。

 

旧約聖書の原本は写本によって伝えられた。

聖書を写す学者たちは、厳重な注意を持って取り扱った。

原本の語数、字数を数えたので、旧約聖書の各巻がいくつの語、いくつの字からできているかを知っていた。

各巻の真ん中はどの語、旧約聖書の全体の真ん中はどの語かも知っていた。

ある語が何回用いられているかも数えていた。

写本と原本と比較して、もし違っているものを発見したら、訂正しないで捨ててしまった。

このように、注意深く取り扱われてきたので、原本がそのまま保たれてきたと考えて差し支えない。

 

新約聖書の写本も1500年以上にわたって、欧州、アジア、アフリカにおいて多くの人々によって写本が行われ、

翻訳がなされてきたが、非常に厳格に注意深く行われた。

 

これらの写本について、過去300年にわたって広範な研究が行われた。

文献学研究でこれに匹敵するものは無い。

10年にわたって、581のヘブル語の写本を比較研究したケニコット博士は

「3世紀から16世紀までの各国、各時代にわたるすべての写本を集め、

数知れぬ批評家たちが、1000回以上検討した結果、疑問点も、相違点もなく、

本質的な思想に影響を及ぼすものはなかった」と述べています。

 

1、聖書には統一性がある。

2、聖書の中の自然界に関する記述は、真の科学の結論と一致する。

  科学の進歩とともに、聖書の記述もその真実性が支持されるようになってきた。

3、考古学の発達とともに、考古学が聖書の確実性を支持するようになった。

4、聖書に書かれてある預言は、終末に関するものを除き、ほとんど成就している。