ごきげんよう!さわこです
エデンの園に、蛇の姿をとって突然に現れてきたサタン。
サタンとは?
そもそも、誰? どこにいたの?
エデンにいたのなら、天地創造の時の神様による創造物?
などと、考え込む人もいるのではないでしょうか?
秋の講演会「苦難の問題・ノアの洪水・箱船」のお話の中にも、
旧約聖書の中のイザヤ書14章とエゼキエル28章にサタンのことが出て来ましたので読み返して確認しました。
イザヤ14章12節―15節 リビングバイブル
暁の子、ルシファーよ、
どうしてあなたは天から落ちたのか。
世界に並ぶ者のない権力者だったのに、
どうして切り倒されたのか。
それは、心の中でこう言ったからです。
「天にのぼり、最高の王座について、
御使いたちを支配しよう。
最も高い天に上って、全能の神のようになろう」
だがあなたは地獄の深い穴に落とされ、
しかもどん底まで突き落とされます。
リビングバイブルでの「地獄」という訳は、新共同訳・口語訳では「陰府よみ」となっています。リビングバイブルでは、どうやら陰府を地獄と訳するようです。
聖書から「地獄」の存在を認める神学と認めない神学があります。
日本人にとっては地獄というと「火の池、針の山」「嘘つきは閻魔大王に舌を抜かれる」そんな話を思い出してしまうのではないでしょうか。訳された言葉によって、自分の知識や文化、習慣などを基準に読んでしまうことがあります。
ルシファーとは、天使の長でした。天使たちの聖歌隊のリーダーでした。
「全能の神のようになろう」とした高慢さのゆえに、天国から落とされたのでした。
エゼキエル28章はツロの君主についての預言ですが、それはルシファーに向かっての言葉でもあります。
「おまえは身の程をわきまえず、
自分を神にしてしまうほど思い上がり・・・
いくら神のように振る舞っても
お前は人であって神ではない・・・
お前の知恵が、お前を大金持ちにし、高慢にしたのだ・・・
おまえは神の園、エデンのような所にいて・・・」リビングバイブル訳
口語訳でも引用します。
「あなたは知恵に満ち、美の極みである完全な印である。あなたはエデンの園にあって、もろもろの宝石があなたを被っていた・・・これらはあなたの造られた日に、あなたのために備えられたわたしはあなたを油注がれた主御尾ケルプと一緒においた。・・・あなたは造られた日から、あなたの中に悪が見出された日までは、その行いが完全であった。・・・あなたは自分の美しさのために心高ぶり・・・」
EGホワイトの著作集「人類のあけぼの」第1章から抜粋して紹介します。
EGホワイトは、聖書の行間を神の霊の導きを受けて読み解いています。
「愛の律法が神の統治の基礎であるから、すべての知的存在者の幸福は、その偉大な義の原則に完全に一致することにかかっている。・・・・・神は強制された服従をお喜びにならない。
神は、すべての者に自由意志を与えて、彼らが自発的に神に奉仕できるようになさった。・・・・・
神が被造物にお与えになった自由を悪用した者があった。罪は、キリストの次に位し、最大の栄誉を神から受け、天の住民の中で最高の力と栄光を与えられていた者から始まった。
「黎明の子」ルシファーは、きよく汚れのない守護のケルブの第一人者であった。・・・・・
ルシファーは、少しずつ自己を高めようという野望にふけるようになった。・・・・
この偉大な天使の栄光のすべては、神から与えられたものであったにもかかわらず、彼はそれを自分のものであるかのように思うようになった。・・・
彼は自分の地位に満足しないで、創造主だけに向けられなければならない尊敬を受けたいと望むようになった。・・・
彼は父である神が御子にお与えになった栄光を欲しがり、キリストだけが持っておられた力を自分のものにしようと熱望した。・・・
天の秩序をお定めになったのは、神ご自身であった。その秩序から離れるならば、ルシファーは創造主を辱しめ、自分を破滅させることになるのであった。・・・」
マラナ・タ
サタンは、もとは天使の長、神に創造された中で一番の創造物。
知恵と美とを兼ね備えた創造物であったがゆえに、神であるイエス様にライバル心を燃やし、妬みを持つようになってしまった。その上、神のようにさえなろうとした。サタンの言動を知ると罪の性質がよくわかる。