EGホワイト 各時代の希望 上 第3章「時の満に及んで」より


救い主の来臨はエデンで予告された。

・この約束を最初に受けた人々はその実現を見ないで死んだ。
エノクの時代から、この約束は父祖たちと預言者たちを通して繰り返された。

・ ダニエルの預言にメシヤ来臨の時期が示されたが、だれもそれを正しく解釈したわけではなかった。

・ 離散しているユダヤ人は年ごとの大祭のために全地からイスラエルに集まった。
そしてその居留地に戻ると、メシヤ来臨についてのおとずれを世界中に広めることができた。

・ ユダヤ人国民以外にも、メシヤの来臨の出現を予告した人々がいた。
この人たちは真理を求めていたので、霊感の御霊が授けられた。

・ 幾百年も前から、聖書は、当時ローマ帝国のいたるところで広く話されていたギリシャ語に翻訳されていた。

ユダヤ人がいたるところに散らばっていたので、異邦人もある程度メシヤの来臨を期待していた。

・ 異教徒とユダヤ人が呼んでいた人々の中にも、聖書の預言をイスラエルの教師たちよりも、もっとよく理解している人たちがいた。

・ 自然を通し型と象徴とを通し、父祖たちと預言者たちとを通して、神は人々に語っておられた。

・ 教訓は人間の言葉で、人間に与えられねばならない。
キリストが、はっきりと明確に理解される言葉を語るためにおいでにならねばならない。

・ 神は各時代に、ご自分の代理者を持っておられた。異教徒の中にさえその器となる人々がいた。しかし、これらの人々は、あざけられ憎まれ、非業の死を遂げた。

・ サタンは人々を騙して大胆に罪を犯させ、人々から神の知識をしめ出そうと働いてきた。

・ 異教制度を通してサタンは長年の間、人々を神から引き離してきた。
人々に、自らの業によって、自分自身を救うことができるという原則を植え付けてきた。
異教の宗教ばかりでなく、ユダヤの宗教までもが、この原則を信じていた。

・ 神が真理の土台と柱にするために召された民は、神のご品性について誤まった印象を与え、行動をとり、祭司たちでさえ、自分たちの執り行っている儀式の意味を見なくなっていた。

・ 罪は科学となり、悪徳は宗教の一部分となっていた。

・ サタンは神を非難し、反逆を地球ばかりではなく、他世界にまで広げようとしていた。

・ しかし、どの時代にも、どの時間にも、神の愛は堕落した人類に向かって注がれていた。

・ 人間の強情さにもかかわらず、絶えず神の憐れみのしるしは示されていた。
こうして時が満ちた時に、神は救いの計画が達成された。
イエスは、人間のうちに神のみ形を回復されるためにおいでになった。

罪のために堕落した品性を新しく形づくることができるのは、キリストよりほかにはない