ごきげんよう!さわこです。

箴言16:3のshareについて

ブログを読んでくださっている信仰の友から

「英語聖句は何バージョンの聖書から引用されていますか?」との質問。

毎年、キリスト教書店から購入している聖句日めくりカレンダー。

日本語の聖句の下に、英語とハングル文字が書かれています。

それをそのまま書き写したのでした。

英語はなんとか読めても、ハングルはちんぷんかんぷん。

私の持っている日本語の聖書は、文語訳、口語訳、新共同訳、新改訳、リビングバイブル

現代訳(これは教会の書棚で発見して、1年間借りているもの)

いのちのことば社の「バイリンガル聖書」(日本語と英語の対訳)

四福音書のみですが、コテコテ大阪弁訳とケセン語訳(笑)

日本語の訳の場合は、「?」と思うと、他の訳と照合して確認するのだけれど、

日めくりカレンダーの英文については、照合できる聖書も持っていない上に、そうすべきであるにもかかわらず、その発想さえなかったことに「何バージョン?」聞かれて初めてはっと気づかされた次第。

彼女は、調べて教えてくださった。

箴言16:3のKJV,NKJV,NIV, NLTを調べました。以下の通りです。

Commit thy works unto the Lord, and thy thoughts shall be established. (KJV)

Commit your works to the Lord, and your thoughts will be established. (NKJV)

Commit to the LORD whatever you do, and your plans will succeed. (NIV)

Commit your actions to the Lord, and your plans will succeed. (NLT)

いづれも、”Share”ではなくて、”Commit"となっています。

commit A to B ですから、「AをBにゆだねる、託す」というイデオムです。

よって訳は...あなたの作業(行い)を または あなたのなすべきこと全部を 主に委ねなさい。

worksは複数扱いですから、「作業あるいは何もかも,全部」

Actionsでしたら、「行い」、 whatever you do なら「あなたのなすべきことは何でも」が適当でしょう。

続きは...そうすれば、あなたの思い(計画)は、なされる(成功する)でしょう。

なんということ、びっくりぽん!

日本語訳の「ゆだねる」が英語では「share」であったことに驚いたのですが、実際は

「Share」ではなく「Commit」だったとは!

彼女は英語の聖書の種類も教えてくださいました。

KJV(キングジェームスバージョン)は、ギリシャ語&ヘブル語聖書を英語に直訳した最初の英語聖書です。語源をそのまま忠実に英単語を使っていますから、ギリシャ語やヘブル語が読めなくても英語で簡単に調べられます。

NKJV(ニューキングジェームスバージョン)はKJVの古典文法を現代文法に変えたもの。(一部単語の変更があるものの、ほとんど変えられていません)

NIV(ニューインターナショナルバージョン)は単語を日常単語に変更しているので、もともとの語源がわかりにくくなっています。

NLT(ニューリビングトラディッショナル)はリビングバイブルとも言いますが、もっと簡単に読めるように略したり脚色した聖句になっています。(語源を無視してしまっているところもあリますが、読む側にとってはとても楽で読みやすいです)


続いて、ペテロの手紙第一5:7の英語訳も教えてくださいました。

Ⅰペテロ5:7

*Cast*ing all your care upon him; for he careth for you. (KJV)

*Cast*ing all your care upon Him, for He cares for you. (NKJV)

あなたの悲しみや苦労(=思い煩い)をすべて主に*投げかけなさい(Cast)*。(転じて、*ゆだねなさい*となる)それは、主があなたのことを

*気にかけてくださる*からです。 (*大切にしてくださる、世話してくださる*からです。)

同じゆだねるでもCommit ,Castと動詞が異なっていることに着目したいですね。

み心の深い部分を理解するヒントになるように思うのです。

なんとありがたいことでしょう!

なんとうれしいことでしょう!

彼女のおかげで、上質なshareシェアをすることができたのでした。

日本語訳も何種類もあるように英語訳も何種類もあるということですね。

日めくりカレンダーの英文が聖書の語源に忠実だというわけではなかったことに気づかせていただいたのでした。

友よ!ありがとう!なんと楽しいことでしょう!

マラナ・タ

私のブログをこのように丁寧に心を込めて読んでくださっている友のいるうれしさよ!
神様、あなたに心からの感謝と讃美をおささげします。