ごきげんよう! さわこです

教会図書から借りて読んだ本。
「聖書の中の100人の女性たち」
パメラ・マックウエンド著 根本愛一訳 福音社発行1800円+税

聖書に出てくる女性たちについて記述した本を今までに3冊ほど読みました。

その中で、この本は秀逸でした。

270頁の中に旧約新約合わせて100人の女性が網羅されています。
今まで読んだ本は、旧約篇新約篇と二冊に分かれており、もっとページ数も多かったのですが、筆者の主義主張で彩られているような傾向や、時代の物の見方が色濃く出ていたりもしていて、個人的には残念に思った部分もありました。

そんなわけで、断捨離して古本屋さんに出してしまいました(笑)

しかし、この筆者の見方は聖書の思想に調和していて、納得いく視点で記されていて穏やかな気持ちで読むことができました。

今まで読んだ本では、取り上げられていなかった女性もこの本では登場しています。
一人一人に割いたページは、2から4ページですが、やさしい簡潔な文章で福音からぶれていないのです。

著者の「はじめに」から
・・・ある女性は信仰深くて強く、ほかの女性は弱く、悪に染まっています。少数の女性は権力ある立場にあり、ほかの女性たちは弱い立場にありながらも世界を変えています。本書を読みながら、登場する女性たちの人生に思いを馳せてみてください。悪の世においてどのように信仰的な生き方をしたかを学んでください。・・・物語を読み返し、信仰的であるということが何であるかを考えてみてください・・・

訳者の「あとがき」から
キリストの死を理解し「葬り」の備えをしたのは女性でした。
十字架の重みにたえながらゴルゴダへの道を歩まれるキリストに従い続けたのは女性たちでした。
十字架上で息を引き取るまでキリストのそばを離れなかった女性たちがいました。
朝早く墓を訪ね、復活したキリストに最初に出会ったのも女性たちでした。

・・・女性たちは聖書に豊かな色彩を与え、同時に信仰のあり方を読者に問いかけています

・・・サンフランシスコ近郊のキリスト教書店でふと手にしたこの一冊が、あなたの信仰を豊かにする助けとなることを祈りつつ・・・


マラナ・タ
訳者の方を聖霊様が導いてこの本に出会わせてくださったことに感謝します。