こんにちは、サワコですニコニコ

 

今日は、不妊治療専門病院で受けた最初のスクリーニング検査の結果とその後の治療についてお話したいと思います!

 

まずは簡単な流れからご説明します上差し

 

不妊治療専門病院で担当医と最初のビデオカウンセリングをした私。

それから1週間後に病院へ。まずは、私のみ内診と血液検査(最初のスクリーニング検査、ホルモン値、遺伝子検査)をしました。

 

その3日後に、今度は夫が血液検査(遺伝子検査とスクリーニング検査)とsperm test(精子検査)をしました。

でも実は、病院側としては今日はまずは血液検査だけをして、精子検査は1ヶ月後の予定だったみたい。

そこを夫が、説得して別の提携?病院で今日検査してもらうことになったそうびっくりびっくり

我が夫ながら、すごい交渉力&行動力!

 

実は、夫はあと1年くらいで日本に帰国する予定になっており、私たちにはあまり時間がなかったのです。。

 

とにかく、夫の検査をした1週間後くらいにもう一度私の内診と血液検査を行いました。この時は本当は生理1−3日にやるのがベストらしいけど、この日は生理5日目でした。(5日目でもナースが大丈夫っていうなら、いっか!)

 

この結果を受けて、その日のうちにナースから電話がかかってきました。

内容は、できれば今日からピル(birth control, 経口避妊薬)を飲み始めてください。とのこと。

 

ピルを飲む理由は、saline sonogram(卵管精通検査)という卵管の詰まりや子宮の形などの異常を見る検査が、通常だと生理周期の短期間にしかできないため、ピルによりホルモンの変動を一定にして、検査しやすくするみたい。

注意ナースによる説明を聞いて、私が理解できた範囲なので間違ってるかも??汗


私、アメリカで薬を処方されるのとか、初めてだったのでどうやってピルをもらうのか、その時の電話でめちゃ聞きました。

しかも出先だったから、メモする紙もペンもなくて、うるさい外だし、焦りました驚き

(こっちの都合とかなしに、突然電話がくるし、出られないとまたかけ直したり、

対応が遅れたりするから、不妊治療中は常に携帯持ち歩いてました。)

 

そして、アメリカでは処方箋のもらい方なんて、当たり前のシステムだから、大の大人が何聞いてるんだろうって思われただろうなー魂が抜ける

 

とにかく、アメリカでは日本よりシステマティック!

予め自分が希望する薬局(例えばどこどこにあるCVSとかを指定)を伝えておくと、処方箋の内容がそこに送られて、薬局で準備ができるとテキストなどで「準備ができました」というメールが送られてきます。

その後その薬局に行き、名前と生年月日を言うと、処方されたお薬を出してくれます。

大きい薬局CVSとかWalgreensとかだったら大体同じ流れだと思います。

最初にもらうときは、insurance cardとか処方箋カード?のようなものがあればそれも提示しておくと、保険対応してくれます。

ちなみに、ピルは無料でした。

不妊治療専門病院のpatient portalには、3ヶ月分の処方だったけど薬局に行ったら1ヶ月分しかもらえず、また欲しかったら電話してね。ということを言われました。

(えー面倒やん、、凝視

 

とりあえず、無事にその日からピルを処方し始めました。

そしてその10日後、saline sonogramを行いました。

 

 

ざっとした検査の流れはこんな感じですキラキラ

 

細かい検査内容は下にまとめました下差し下差し

 

『一般の産婦人科で受けた検査』

星内診(エコー):子宮・卵巣全体のチェック(子宮筋腫などの有無)

星pap test (HPV 子宮頸がん検査)

星排卵1週間後の血液検査:CBC(全血算), TSH, T4, T3, プロゲステロン、プロラクチン、Rubella(風疹) 抗体、varicella zoster virus(水疱・帯状疱疹ウイルス)抗体、measles(麻疹)抗体

星生理5日目の血液検査:AMH, FSH

 

『不妊治療専門病院で受けた検査』

星内診(エコー):左右の卵巣にある卵胞数

星血液検査:LH, FSH, エストラジオール、プロゲステロン、HCG beta, HGB A2, HGB solubility, ヘモグロビン A/F/S/C/Variant, RPR (梅毒), HCV抗体、ビタミンD、MH, クラミジア、淋菌、水疱・帯状疱疹ウイルス抗体, HIV, HBV抗原、風疹、血液型(RH), Antibody Screen, CBC, TSH, プロラクチン

星夫の精子検査

星夫の血液検査

星夫婦の遺伝子検査(採血)

星saline sonogram: 卵管精通検査、子宮・卵巣全体のチェック(子宮筋腫などの有無)

 

  • TSH(甲状腺刺激ホルモン),T4/T3(甲状腺ホルモン):TSHが高い、T3,4が低いと排卵障害の可能性があります。
  • プロゲステロン:黄体ホルモン
  • プロラクチン:授乳分泌ホルモン。妊娠・授乳期間中に脳下垂体から排出される。産後の無月経を引き起こし、プロラクチンが産生されると、黄体形成ホルモン分泌ホルモンが阻害されて、排卵も月経も起こらなくなる>>不妊になる。
  • LH:黄体形成ホルモン、卵胞発育促進
  • FSH:卵胞刺激ホルモン、卵胞発育促進
  • エストラジオール(エストロゲン):子宮内膜の増殖・肥厚
  • HCG beta:妊娠マーカー
ちなみに、スクリーニング検査とホルモンの検査では、夫婦ともに不妊の原因となるようなことは言われませんでした。
私はビタミンD3が少ないから、サプリメントで補充する様に。と言われただけです。
 
  • 遺伝子検査
遺伝子検査は、夫婦両方行いました。
これは、夫婦のどちらかまたは両方に不妊となる遺伝子疾患があるかどうかをチェックするものです。
まずは検査内容について解説する動画があり、夫婦でそれを視聴しました。
 
遺伝子疾患の分類としては、
優性遺伝=夫婦どちらかでも持っていたら子供ができない(胎生致死)となるような疾患
劣性遺伝=両方同じ遺伝子疾患を持っていたら、1/4の確率で胎生致死となるような疾患
があります。
 
またこの動画では、夫婦ともに決定的な疾患があり、どうしても子供ができない場合もある。その時は精子バンクや卵子ドナーから提供を受けたり、養子を迎えたりすることもできます。という説明がありました。
私はこれを見て、自分がそこまで心の準備ができていないことを思い知りました。
 

私の場合、夫婦2人の遺伝子を受け継いだ子を持ちたいと思っていましたが、

養子や第3者の精子・卵子を使うことには、この時はまだ踏み込めない気持ちでした。なので、この動画を見たとき、もう私たちはそのことを考えないといけない段階にきてるのだろうか、と軽く衝撃でした。

 

子供が欲しいという気持ち、なぜ子供が欲しいの?
私の自己満足?両親のため?家族を増やしたいから?
もう30代だし、今作らないと手遅れになるから?
2人の子供が欲しいのか、第3者の卵子・精子を使ってでも欲しいのか?
じゃあ養子でもいいのか?
子供は子供、どの遺伝子を受け継いだかなんて関係ない?
 
これまで深く考えないようにとしてきたことが、ぐるぐると頭を巡りました。
不妊治療を始めるときも、普通の人とは違うステージに行ったような感覚でしたが、第3者の卵子・精子を使うことも、そこには大きな壁、また別のステージに行くような感覚でした。
 
不妊治療を始めるときでさえ、なぜ他の人は夫婦の愛の結晶の結果として妊娠するのに、私は病院で薬を使っていっぱい注射して、人工的に無理やり、しかも赤の他人に手伝ってもらわないとできないんだろう。。
他の人が簡単にできることが、私にはこんなに苦労しないとできない。という劣等感や虚しい気持ちになりました。
 
でも、このまま自分たちだけでもがくより、医学・科学の力を使って妊娠できるなら、子供を持つことができるなら、やってみる価値はある!
という気持ちで治療を始めました。
せっかく先代の医者、科学者たちが、コツコツと積み重ねた研究の結果として、
今の技術があるなら使わない手はない。
自然では妊娠できない人が妊娠できる様になるなんて素晴らしいことだし、
子供のいる人生といない人生は、どちらが良いとか悪いとかはないけど、人生が全然違います。
子供を望んでいる人が、全員子供を持てるようになる世界、
まだそこまで技術は進歩してないけど、そんな世界が来たらいいなと思います。
 
この治療を始めて、私はつくづく江戸時代とかに生まれなくてよかったなーって思ってました。当時だったら、子供もできず、きっと義両親に罵倒されて離縁されてたかも。(ちなみに、夫のご両親はめちゃいい人ですよ!念のため、笑)
 
 
とにかく、結果については、夫の採血から3週間弱で専門の人がビデオ通話でカウンセリングしてくれました。
結果としては、私は1つの劣性遺伝する疾患、夫は4つの劣性遺伝する疾患を持っていました。でも幸いなことに、それらは被っておらず、私たち夫婦は遺伝的に、不妊となるようなカップルではありませんでしたニコニコニコニコ!!!!
(夫は4つも遺伝子疾患の保因者だったと、少し落ち込んでましたw
気にしなくていいのに)

 

  • saline sonogram(SHG, 卵管精通検査)

日本で一般的に行われている卵管のつまり等を見る検査は、卵管造影検査(HSG)と言って、造影剤を入れてX線で確認します。

卵管精通検査は造影検査とは少し異なり、生理食塩水を子宮内に注入し、エコーで確認することで子宮の形、筋腫の有無、卵管のつまり具合をみる検査のようです。

 

卵管造影検査、不妊治療の最初の関門(痛い検査)って言われてますよね?

なので精通検査も痛いのではないかと思って、受ける前めっちゃビビってましたえーんw

 

でも不安で緊張していた割には、ほぼ痛みはなかったです!!!ニコニコ

内診が苦手な私は、膣に器具が挿入された時には痛みは感じましたが、生理食塩水が入った様な感覚はあまりなかったです。
ただ検査が終わった後も、生理痛のようなズーンとした痛みは少し続きましたが、全体としては全然大丈夫な痛さでしたおねがい
むしろ緊張してたから痛かったのか、と思う程度です。
(ナースと先生には、私がかなり緊張しているのが伝わったのか、終わった後に水飲む?とか聞いてくれて、気を使わせてしまいました。)
 
結果は、その場で先生から、卵巣はとてもいいわね!と言われたけど、卵管のつまりの有無については何も言われなかった。
言われなかったってことは、いいってことなのかな?
ちなみに、私は子宮が左に傾いているらしいキョロキョロ 
いつも左下にして寝てるせいかしら??不妊には影響あるの?
特に説明はなかったです。。。
(自分への反省ですが、こういう時はぐいぐい聞いた方がいいです!)
 

 

ちなみに前回ご説明したように、
これらの検査はぜーんぶ保険が効いて
無料でしたびっくりマーク
(Copayは後日請求されました)

 

 
saline sonogram検査後、その日のうちにナースからじゃあIVFを進めましょう。といきなり言われました。
 
え?真顔
 
結局原因ってなんだったの?
検査したら8割原因がわかるって言ってたけど、私は2割の方だったのかしら?
きっちりとした検査結果の説明がないままIVFを進めるのが、この時は不安でした。
 
ちなみに、
星IUI(人工授精)は5−15%くらいの成功率しかないこと、一方でIVFはその5−10倍の成功率であること。
星保険の適応には制限があること(やれるIVF, IUIの回数が決まっている)
星夫が1年後に帰国するのであまり時間がないこと
 
を考えると、確かに最初からIVFをした方がいいとは思います。
夫もそれを望んでいましたし、先生もIUIはあまり成功率が高くないからーとIVFを推していました。
でも私の心としては、IVFは怖い!決定的な原因も分かってないなら、侵襲性の低いものから始めたいなーと思っていました。いっぱい薬飲んで、注射して、卵巣に針刺されて卵子取られるのは女性側の私なのよ!!
1,2回IUIをやってからIVFに進みたい、なんて考えてました。
 
でも、結局流れに押され、そのままIVFがスタートすることになりました。。
(結果から言うと、最初からIVFしてよかったと思ってます!
IVFをやってもうまくいく保証なんてないし、無駄な時間をこれ以上使わずに済んだと思います。)
 

ではでは次回は、IVFの流れについてご説明しますウインク