定年オヤジ改造計画

垣谷美雨

 

 

 

 

垣谷美雨さんの小説は

現在社会問題にメスを入れるストーリーで

折に触れて手に取ることがある

 

 

 

 

 

災害時における避難所生活を女性の目線から

現代日本が抱えるお金の問題など

わたしたちを取り巻く社会問題に対して

「考える」タイミングを与えてくれるストーリーが多い

 

今回は「母性」を男性しかも定年退職後の

タイトル通り「定年オヤジ」の視点から見ることができる

 

女は家庭みたいな古い価値観

から どのように現代の時代に近づけて行けるか

定年退職したから 時が止まるワケでもなく

懸命に働いていたからこそ時の流れに気づかないこともあるのかも?

と思いつつも

人は一度立ち止ることも必要なのかもしれない

 

それは男性女性に限らずどなたでもです

 

母性本能は母としての女性が本能として持っているものだ

という価値観を定年オヤジが思い込んでいる

それは 母という立場ではない男性が思い込んでいるシーン

 

常に思い込みは

疑った方がいいと思っていますが

思い込みを疑うには 何かしらのショッキングなことがないと

気づかないこともある

 

妻の病気

急な孫守り

ピンチの中で気づいていくものだんだろう

 

ちなみに

当たり前にやってくれる人がいなくなったら自分でやるしかないんだよね

本を読み終え

ナイスなタイミングで

ドラマ化した再放送を見た

(定年オヤジは郷ひろみさんだった)

 

考え方を変えるには環境の変化なんだと思う

そのためにわたしたちにできることは?

を考える

 

 

話の途中で女が急に黙ったとしたら、

それは納得したからじゃなくて諦めたんだってさ

このセリフに納得

わたしたち女性も黙るのではなく

諦めたらいけないのではないかとおも思う

これも考えさせられる