リアル公務員

町田智弥

 

 

リアル公務員 リアル公務員
 
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地方都市の市役所に勤める現役の地方公務員であり

さまざまな職場を渡り歩いた経験を綴った

『リアル公務員』町田智弥さんの

コミックエッセイ

 

わたしね 公務員さんとは

今まで縁遠かったのですが

ここんとこ 身近です(笑)

 

どんなお仕事なの?

 

表面上の関係性だけ見るのではなく

実態を知りたかった

 

最近 市役所では休憩中に

職員さんと一緒に多くなることがあって

自動販売機前や休憩室で立ち話をすることあります

 

たまに 休憩室にいると

入ってきた職員さんに

「うお〜!塚本さんや!」

と驚かれることがあるが

 

何を 驚いておる…

わたしは フツーのおばさんです(笑)

うちに帰れば二児の母で

息子らに顎で使われております

 

時に 自分たちの子供の話や

世間話をするのですが

職員さんだって 人間であり 労働者

 

窓口にいる時の無表情で機械的な顔ではなく

休憩中は 実はとっても ハートフル

 

だって 血の通った人間だもの

 

そんな公務員さんの

「おかしさ」「哀しさ」「ややこしさ」

を わかりやすく教えてくれるのが

 

さすが 現役地方公務員ならではの

コミックエッセイです

 

タテ割り・人事異動・ゆるキャラ・住民参加・天下り・たらい回し

お役所にはびこる

あるある言葉の深い理解

 

昨今の子供たちは

公務員になりたいという

将来の希望職では人気だそうですが

これも リアルですよね

 

世間一般の「安定している」

という プラスの側面もあれば

「融通がきかない」「対応が遅い」など

マイナスの側面もある理由が

なんとな~く この本を読めば理解できるような気がします

 

市役所さん相手にしている

わたしたちですので

相手を知るということは大事なことです

 

知ると言いましても

悪いところばっかりみても

意味がないワケでして

スゴイところも見ないといけない

 

そもそも 職員さんて

なんでもこなせる

「ゼネラリスト」

でなければならない

(というか 求められる)

 

しかも そこには

 

〇お金をつかっているのだから失敗は許されない
〇法律という根拠に基づく仕事だから

それがないと落ち着かない
〇不特定多数を相手にする仕事だから

誰に何を言われてもいいように

あらかじめ想定しておかなければいけない

 

↑も加わって来まして

実に大変だと思われる

 

そして わたしのように

わけのわからぬ質問をしてくる女議員もいるんですから(笑)

 

でも 何度も書きますが

彼ら 彼女らも人間であり 労働者でもある

 

ハートフルさを忘れてはいけない

 

確かに 決まり ルールに重きを置くのは

人間社会で生きうる上で重要であることも

わかっております

 

公務員さんが根っからの オカタイワケではない

つまり そのような職業だということ

をまず理解していくことと

 

少しの ニュートラルさ

そこは 休憩室で垣間見る彼らとの会話の中で

培われるものだと思う

 

明日は北陸に 台風18号がやってくるそうで

連休でも もしもの時は

職員さんは 出てこないといけない

 

いつも お疲れ様です

 

と言いながら 本のページをめくるのでありました