【コラム】なぜ短期間に筋力がアップするのか?
【コラム】
なぜ短期間に筋力がアップするのか?
筋トレを始めると、筋肉がまだつきはじめていない、僅か数日~数週間で筋力がアップする現象があります。みなさんはそんな経験をしたことはありませんか?
そのメカニズムを運動生理学の観点から解説してみます。
通常、長期的(3ヶ月以上)な効果は、『筋肥大』と言われ、筋線維そのものが太くなることによって、筋力も併せて強化されていきます。
では、僅か数日~数週間で筋力がアップする秘密は何でしょうか。
それは、神経系の改善によるものです。
神経系の改善といっても、改善される内容は1つではなく、次の4つがあります。
①新たな運動単位の動員
②運動単位の同期化
③筋間の協調性の向上
④GTO(腱紡錘)の機能の変化
と言われています。
1つずつみていきましょう。
①新たな運動単位の動員
筋トレをすると、今まで運動に参加していなかった運動単位が参加するようになります。・・・例えば、筋肉を綱引きに例えると、10人でやっていた綱引きに、新たにチームメイトが3人加わるようなものです。当然全体の力は強くなります。
②運動単位の同期化
これは、運動単位がほぼ同時に活動できるようになるということです。・・・綱引きでいえば、チームメイトの力発揮の息が合ってくるようなものです。バラバラより強くなります!
③筋間の協調性の向上
特定の筋肉だけでなく、複数の筋肉が、ある動作に対して、強調してはたらくようになります。
④GTO(腱紡錘=ゴルジ腱器官)の機能の変化
GTOは腱の中に存在する筋収縮を抑制する器官ですが、筋トレによりこの抑制作用が低減されます。よって力発揮したい筋肉はより強い力を出しやすくなります。
このような作用を、神経系の改善といいます。
筋トレをするときには、運動生理学を理解しておくと、効率良く筋力アップすることができるかもですね!
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