ばかの一つ覚え | 澤木一貴オフィシャルブログ「パーソナルトレーニング24」Powered by Ameba

ばかの一つ覚え

 

 

パーソナルトレーナーの澤木です。

フィットネスコラムです。

 

 

ばかの一つ覚え

 

 

今回のコラムは、ベース(基礎知識や応用力)がないパーソナルトレーナーにありがちが事例をもとに、運動指導者向けの内容となっています。*読者のみなさんは、良いトレーナーとそうでないトレーナーの見極めの参考にしてくださいね。

 

 

何がばかの一つ覚え?

 

 

それは、ある特定のエクササイズを覚えたらそればかりを指導し続けること。

 

 

現代のスポーツ・フィットネス業界は、「何か新しい」「画期的な」最新メソッドが右往左往しています。しかし、運動指導者が小手先の最新メソッドを学んで、指導に活用したとしても、基礎がないと大変なことになってしまいます。

 

 

冒頭の写真は、ミニバンド・ヒップローテーションというエクササイズですが、臀部の筋肉を活性化し、体幹の安定性を引き出すために行うことを目的に、広く行われています。

 

 

動画でも見てみましょう。

 

 

 

 

もちろん、運動前にこのエクササイズを取り入れることで、その後の動きが安定する可能性がアップするなど、優れた効果が期待できます。私もマルチビタミンを摂るような、むしろ「保険的」な意味合いで使っています。

 

 

問題は、このエクササイズがいいからと、延々このエクササイズばかりやり続けることです。

 

 

ある運動施設の研修に行った際、ベースがないと思われるトレーナーにより指導されたであろうお客さんは、みなさん膝が外側を向き、O脚のようなアライメント(形状)になってしまっていました。

 

 

これでは、臀部の活性化ができたとしても膝に対してはマイナスとなってしまいます。

 

 

専門的な表現になりますが、「股関節の外旋(ガニマタ)」が強くなりすぎてしまったようです。本来この場合は、内転筋などを鍛え、内旋方向に膝が向くようにするべきです。

 

 

つまり、やりすぎはどんなエクササイズでもマイナスになるということ。そして、お客様の身体をみて、今何が足りないのかを見抜く能力がないと、包括的な健康づくり指導は困難になると思います。

 

 

ばかの一つ覚えにならない3つのポイント

 

①身体を包括的に捉える

②エクササイズのメリットとデメリットを考える

③身体の基礎的な勉強(運動生理学や機能解剖学)をする

 

 

料理人、美容師、どんな世界でも基礎が大事、と言われるでしょう。しかし、基礎を見せる機会というのはほとんどなく、目立つ部分だけが顧客に触れるため、基礎がないがしろにされてしまいます。

 

 

私の周りで、プロ意識を持って働いている人(もちろんトレーナーや理学療法士に限らず)は、基礎を大事にしている人ばかりです。だから長く活動できているんだなあと感じる次第です。

 

 

まとめ

ばかの一つ覚え的な運動指導者にならない工夫は、やはり基礎をきちんと学習しておくことと考えます。

 

 

 

 

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