ダイエット指導者webセミナー⑪ | 澤木一貴オフィシャルブログ「パーソナルトレーニング24」Powered by Ameba

ダイエット指導者webセミナー⑪

ウェイトコントロールプログラムの実際について、実例を示します(手順1~11)。

たとえば医師が5メッツの運動をやりましょうと言われても、患者はどの程度の運動をすればいいかわかりにくいのです。それをいかに数値化してわかりやすく説明するかが運動指導者の仕事です。

体脂肪率25%、体重74㎏の人であれば、「手順1」は目標とする体脂肪率を決定します。5%減の20%を目標と決定します(手順1)。それで計算すると除脂肪体重は、55.5kgになります(手順2)。目標体重は69.4kgとなります(手順3)。要するに4.6kgやせれば5%減るということがわかってきます(手順4)。

消費すべきエネルギーの算出ですが、一般的には、体脂肪エネルギーは、7200kcalで表現されることが多いのですが、7000kcalと表10ではなっています。便宜上7000kcalの方が、計算がしやすいということと、200kcalを値引くことで早めに達成するのではないかということでこうなっています。もちろん7200kcalでも問題ありません。そうすると合計で32200kcalの運動をある期間かけてやらなければならないということがわかってきます(手順5)。

3ヶ月と設定します(手順6)。週に4回の運動ができると設定します(手順7)。32200kcalを運動できる回数 (4回/週×4週×3ヵ月)で割ると1回の運動セッション当りの消費エネルギーは671kcalとなります(手順8)。

これでクライアントがどのくらいの運動をすればわかれば、これで終ってもいいです。ただこれがどのくらいであるかはなかなかわかりにくい。

運動指導者はさらにこれを具体化していきます。

切りのいい数字にしたいので11日当り171kcalの摂取エネルギーを制限します(手順9)。そうすると切りよく1回のトレーニングセッションで500kal余分に運動をすることをしていれば、4.6kgやせられるということになりました(手順10)。

それではどういうようなものがあるのかということです(手順11)。この方はランニングを選択しています。体重74kgの人が時速8kmでランニングすると何分で500kcalを消費できるのかとなります。ここは運動指針の本がいろいろ出ていまして、その中にある公式にあてはめると出ます。

消費カロリーの出し方は表11にあります。体重×METs×時間(×1.05)で消費エネルギーが出ますので、0.78時間ということがわかります。これを分に直すと46.8分のランニングをやればやせるということがわかります。有酸素運動のランニングで時速8kmで46.8分を週に4回、3ヵ月やると4.6㎏やせられるということです。

人間は機械ではないのでこの通りにいくとは限りませんが、こういうかたちで方向性を示してあげることができます。これが具体化の例です。

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