不登校になった後、朝起きてこなくなり、パジャマのまま1日過ごす中学生のお子さんの姿にイライラしてしまうお母さんはいらっしゃいませんか。
パジャマ姿を見ると、だらしなく見え、このまま引きこもりやニートになってしまうのではないかと不安になりますよね。
起きてもパジャマから着替えなかった不登校中学生が、何も言わなくても、朝、着替えるようになったお子さんとその親の対応術を紹介いたします。
不登校になった中学生のお子さんは、たいてい朝起きるのが遅くなります。
それは、朝の時間帯はお父さんやきょうだいが出かける準備をしていて、その姿を見ることが辛いためです。
不登校の子が朝起きて来ないのは、言わば、自分の心を守るための行為なのですが、起きる時間が遅くなり、朝に光を浴びることなく、家の中での動きが減り、外出が減ると、やる気を起こす脳内物質の分泌が減ります。
すると、パジャマから着替えることも億劫になり、すべての行動が鈍ってしまいます。
パステルジャンプで学ばれているOさんのお子さんは、中1の夏休み明けからさみだれ登校になり、その後、完全不登校になったそうです。
すると、おうちの中の動きも少なくなり、ひきこもり状態になってしまい、パジャマのまま一日を過ごすようになりました。
しかし、Oさんが対応を変えると、たった1ヶ月で親子の会話が増え、自分で起きた後、着替えるようになったそうです。
Oさんはどのようにお子さんに対する親の対応を変えたのでしょうか。
不登校になった中学生のお子さんは、“同級生ができている事もできない自分”を責めて自信をなくしてしまっています。
世間一般に言われる「褒める」ことをやっても、不登校の中学生さんは素直にその言葉を受け取れる状態ではない場合が多いです。
では、どうするか。
Oさんが意識した親の対応術で大切なポイントは2つ。
1つ目は、お子さんが今できている事を言葉にして伝えることです。
✔️自分で起きたんだね!
✔️食べたのね!
✔️お風呂入ったんだね!
今の等身大の姿を認める声掛けをする事で、お子さんは「僕、私はこれでいいんだ」と感じることができ、失った自信を少しずつ取り戻す事ができます。
2つ目は、できていない事はスルーすることです。
✔️起きるのが遅くても
✔️返事をしなくても
✔️食べた食器を片付けなくても
✔️着替えなくても
できていない事について小言は言いません。
できていない事をチクチクと指摘してしまうと、ポイントの1つ目で、できている事を言葉で伝えていることが台無しになってしまいます。
今できる事を言葉で伝えると、不登校の中学生の脳が穏やかになり、不思議なことに、できない事も少しずつできるようになっていくのです。
おうちの中で少しずつ自信を回復したOさんのお子さんは、やる気が戻り、起きるとパジャマから着替えるようになったそうです。
そして、今回紹介したように親の対応を変えただけで、乱れてしまった生活リズムまで整える事ができたそうです。
ぜひ、否定的な言葉を無くし、今のお子さんができていることに注目して、それを言葉で伝える事を意識してみてください!
不登校の中学生が自信を取り戻し、生きる活力を回復できますよ!