せっかく作ったご飯を食べない。

食べるものは、カップラーメンか買ってきたもの。

 

そんな思春期の不登校のお子さんに怒りが爆発寸前のお母さんはいませんか?

 

カップラーメンから卒業し、お母さんの手作り料理を食べるようになる作戦があります!

 

どうして、せっかく作った料理を食べずに、カップラーメンや買ってきたものばかり食べるのでしょうか?

 

そこには大きく分けて2つ理由があります

 

1つ目は、発達の特性。

 

発達障害グレーゾーンのお子様の脳の特性に「嫌な記憶が鮮明に残りやすい」という傾向があります。

 

例えば、過去に魚の骨が喉に引っかかってしまった経験をすると「魚を食べると痛いから食べない」といった具合です。

 

お母さんが作った料理で(思い込みだとしても)、

 

✔️砂を噛んだ

✔️お腹が痛くなった

 

など、嫌な経験があったり、

 

✔️消費期限を過ぎたものが冷蔵庫に入っていた

(冷凍したお肉の日付を見て、消費期限を過ぎた食材を使用していると勘違いした)

 

など、お母さんの信頼を下げるような出来事があった場合、

 

「お母さんの手作り料理=危険=嫌な記憶」となってしまい敬遠する(食べない)ことがあります。


 

2つ目は、思春期の反発心

 

思春期は、​​親に頼らず何でも自分でやっていこうという自立の気持ちが強くなる時期です。

 

親からのアドバイスをうるさく感じ、制限されると反発したい気持ちになります。

 

✔️カップラーメンは毎日食べない方がいいよ!

✔️カップラーメンは体に良くないから、二日に1個にしておいたら?

✔️そもそも買い置きを減らす

 

などの、アドバイスや制限をすると、余計に反発心を燃やしてしまう結果になる場合があります。

 

 

我が家のグレーゾーンの思春期不登校中学生は、食事の時間になるとイライラし、自分が好んで食べる食事が出ないと、

 

✔️俺が食えるものをどうして出さないんだ!

✔️他のやつが食べれるものを出して、これは差別だ!

 

と、暴言の嵐でした。

 

私が作った食事で好んで食べるものは、ハンバーグのみ。

カレーも唐揚げも食べません。

 

不登校なのでお昼ごはんも家で食べるので、本当に毎日何を作っていいのか困っていました。

 

そこで、私の料理を食べたくない時は、食糧庫にある好きなものを何でも食べてOKにしました。

 

幼少期から体に良くないものを制限していた反動からか、息子はカップラーメンが大好き。

 

私が作った食事を食べずにカップラーメンを食べる日が増えました。

 

「好きなものを食べてOK」と言ったものの、やはり身体が心配になりカップラーメンの買い置きの数を減らし、息子がカップラーメン以外のものを食べるよう対策をしました。

 

しかし、「他のものを食べる」と言う思考にはならず、制限からの反発でイライラが激しくなりました。

 

 

毎度の食事時に息子がイライラ、私も影響を受けてイライラする日々から卒業したい!

その一心で、私はある戦略を実行しました!

 

すると、イライラが減り、カップラーメンへのこだわりが消え、他の食べ物や、私の手料理も食べるようになったのです。

 

その作戦をご紹介いたします!

 

 

 

私がやった事は、2つあります。

 

まず1つ目は、息子が好んで食べるものの調査!

 

保存が効くもので、息子がハマるものがないか、買ってきては試しました。

 

すると、韓国海苔ツナ缶がヒット!

 

この2つのアイテムを常時ストックすることで、彼のストレスを軽減することに成功!

 

「お母さんが作った料理が嫌なら、いつもの食べてね!」

 

これで、毎度の食事時のイライラから解放されました。


 

2つ目!カップラーメンの箱飼いです!

 

つまり、グレーゾーンの思春期中学生へのカップラーメンへの制限を、本当に全てなくしました。

 

箱買いして来たカップラーメンをドンッと2箱渡し、毎日食べようが、1日に何個食べようが、

 

「どうぞ〜!」

 

と笑顔で対応します。

 

「1日に2個食べてもいいの?」

 

と、息子は意外さを隠せない反応をしましたが、もちろんOK!

 

意外さを感じさせ、お母さんは変わった!あなたのことを信じて制限をなくすんだよ!ということを感じさせます。

 

たとえ身体に害があったとしても、影響を受けるのは本人であり、それは本人の問題です。

 

自分が決めて食べるのですから、親の問題ではありません。

 (*食べすぎると身体には良くない旨は伝えます。)

 

思春期になると、今までの親と子の関係とは変化します。

上でもお話したように、子供が自立へと向かうからです。

 

親と子の間に1線を引く!

親の問題と子どもの問題を分けるのです。

 

この1線を引いて、カップラーメンの制限をなくした結果、我が家の息子は思う存分カップラーメンを食べたあと、カップラーメンを食べなくなりました。

 

(ちなみに、制限をなくしてから食べたカップラーメンの数は、合計約40個。)

 

今は、たまーに食べる程度です。


つまり、

制限をなくして、反発心を生まない

制限をなくして、脳を穏やかにする

制限をなくして、自分で考えさせる

 

ことが、思春期のお子さんを攻略する近道だと言えます。

 

思春期の中学生に制限をしているお母さんがいれば、思い切って制限をなくしてみませんか?

 

これはゲームやYouTubeでも同じことが言えるでしょう。

 

自分で考えて、自分で制限できるようにお子さんを導くと、お母さんも、お子さんも、お互いに自立した良い関係を築く第一歩につながりますよ!