たまに思う。
私は病気と障害だけで構成された人間じゃないのよと。
確かにいろんなことが病気で起きたけど、だけど私を構成しているのは病気だけじゃないんだ。
 創作が好きだし、綺麗なものには目がないし、病気を抜きで色々と考え込むし、いろいろたくさん。
 病気は重要な事実の一つに過ぎない。人間を構成するのはもっと複雑なものじゃないかと思う。病気や障害は一つの面だ。全部じゃない。
  でも健康な人も、そして当事者でさえも病気が自分の全てで。双極性障害は全てをおかしくしたという。うん、確かにそうだろう。人生をつぶすだけの力を持つ病気だから。
だけど、それが事実だとしても、病気以外で何も残っていないなんて言わせない。病人だからって病気だけで生きているわけじゃない。

 少なくとも、私は嫌だよ。自分を病気だけで見られるのは。私は病気を持った人間なだけだよ。病気の塊じゃないんだよ。