10年ほど前からやっている趣味の講談。

師匠(宝井一凛師)に、「黒塚を読んでみろ」といわれている。

黒塚とは、福島の二本松に伝わる「安達ケ原ものがたり」で、鬼婆が死んだ塚が「黒塚」と言われていて、現存している。

HPで調べてみると、能や歌舞伎、神楽などでは演じられているようだが、講談では読まれていないようだ。

となると、自分で書かねばならない。

「講釈師 見てきたようなウソを言い」とは言うが、やっぱり現場を見ようと、ひと月ほど前、行ってきた。

ここで、鬼婆の名前が「岩手」だと、改めて確認。

しかし岩手県人としては、どうしてもこの名前を使うのにはためらいがある。

そこで今、鬼婆の名前を考えている。

そもそも、なぜ鬼婆が「岩手」だろう。

思うに、住んでいたのが岩屋だったから、もともとは「岩女(いわめ)」だったのではないだろうか。

それが変じて「岩手」になったのでは?

そんなことを考えながら、鬼婆の名前、考案中。