彼は最初から彼女に嘘をついていました。

年齢をサバ読みし、独身だと偽っていました。

 

子供が生まれたときはフィリピンでのみ出生届を出しました。

出生届を出すときに実年齢がばれました。

なんと10歳もさばを読んでいたのです。

 

真正面からぶち当たってくるフィリピン人には年齢なんて関係なし。

年齢詐称がわかってからも彼女の愛は変わりませんでした。

彼女は子供の世話をしながら、日本からくる恋人を首を長くして待つ日々を過ごしていました。


彼は一介のサラリーマンですから週末に有休を一日つけてダバオにやってきます。

夜に着いて翌々日の朝には帰らなければなりません。

直行便があるマニラやセブだったらまだ楽なんでしょうがダバオは大変です。

空港のそばに住んでいたのでまだましだったんでしょうけど。

 

私も30代のころは月に2、3回バンコクに行ってましたが、50近くで週2はきつい。

からだもきついし、お金もきつい。そして本妻にもばれつつありました。


どういうわけか、しょちゅう日比間で電話をしていたらしいのですが、あるとき電話口からドアを激しくたたく音と、激しく女が罵っている声が聞こえたそうです。

これは、バレましたね。

 

時は過ぎ、子供が7歳になったとき初の日本上陸にこぎつけました。

子供はいまだにフィリピン国籍のみ。

父親が保証人となり呼び寄せました。

その申請の時に問題発覚。

申請書類の中に彼の戸籍謄本があったのですが、VISA代行エージェントが言うには、「この人は奥さんいるし子供もふたりあるよ」


え。。。


そのあとは修羅場だったことでしょう。

どうやってなだめたのかはわかりませんが、彼女は予定通り日本に行きました。


ウィークリーマンションに1ヶ月滞在し、彼との生活はまるで新婚さんのようだったみたいです。

ウィークリーマンションの場所は彼の家からは100km以上離れた隣の県でした。

知り合いに会ったりしたらまずいですからね。

彼は家には長期出張とでも言っていたのでしょうか。


彼女たちは短い日本生活を満喫しフィリピンに帰りました。


帰国後から急に彼の訪比がめっきりと減り、ある日のこと携帯電話の番号も変えてしまっており、連絡がつかなくなってしまいました。


彼女はいまでも最後に別れる理由を伝えてほしかったと言っています。


それは当然ですよね。

愛していた人が突然行方をくらましたら精神状態がおかしくなるようなショックでしょう。


フィリピン妻とジャピーノはこのようにして捨てられてしまいました。


まだまだ続きはありますが、また次回に。