「本を心から愛する人」
私が受けたこの印象は、講義の最後まで変わることはなかった。
昨日の夜、とある広告系の講義に参加していた際に
ゲストとして招待されてた。
彼の名は
-幅允孝
以前「情熱大陸」にも出演していた頃から素敵な仕事をしている人だと
自分も彼の仕事のファンになった1人でした。
そんな彼の職業名は“ブックディレクター”という
代表的なのは六本木にあるTSUTAYAのあの本屋。
ライフスタイルに根ざした「フード」「トラベル」「アート」「デザイン」など、
テーマ性に沿った本のセレクトとユニークなカテゴリーわけで見事にお店は大ヒット!!
スタバでコーヒー飲みながら、デザイン本などを眺め優雅ひと時を過ごすことができる。
あの空間を作りだしたのはちょうど彼がこのブックディレクターという職業を始めるキッカケに
なったのだと言う。
彼の仕事のユニークさはこんなところに現れる
広島の結婚式場にライブラリーをつくった時の仕事。
棚に並べるのは結婚情報誌やドレスやブーケのカタログ情報がメインではない。
結婚というのは1組の男女、家と家、世代をつなぐ「つながり」を生み出すこと。
そのために人生の甘さも辛さも備えた本を揃えた。
具体的にどんな本を置いたのか?
たとえば荒木経惟の「センチメンタルな旅 冬の旅」やジョン・レノンの「家族生活」。
結婚準備は忙しいから、
「なぜこの人と一緒にいたいのか」
「どういう人生を歩みたいのか」
というところをつい忘れてしまう。
ドレスやブーケの情報なら情報誌やネットで得ればいい。
そうじゃない部分をサポートできるのが本。
そして愛の本質的な定義を深く考えさせる哲学書の横に
ドラえもんのマンガをそっと並べる。
タイトルは「のび太の結婚前夜」
彼の中では哲学書であろうとマンガであろうと本のカテゴリーという先入観はない。
純粋にそれを手にとって読んでもらった人がどんな気持ちになるのか。
それを手にとってもらう人達の身近にある本はなんなのか。
そういう体験を驚きと意外性をもって提供してくれる。
本が売れないと言われる時代、
彼の願いは、1人でも多くの人が本を手に取りその魅力を再発見してくれること。
そんな純粋な想いが心地よく心に響く。
つづく
