シルバースプーン | 水沢寛弥の「さんしゃく」

水沢寛弥の「さんしゃく」

俳優の水沢寛弥(みずさわひろや)です。
GFエンタープライズ所属。
1990年4月1日生まれ。出身は富山県。

趣味は、映画鑑賞・服屋、神社巡り。
特技は、バスケットボール・水泳・富山弁・牡蠣むき
ツイッター→@sawadahiroya41
Facebook→水沢寛弥





「銀の匙 Silver Spoon」観ました!



原作は読んでないです。だからキャストやシナリオ、演出を比べることなく観れました。

動物と関わる過酷さ。命の値段。跡継ぎ。
酪農家という決して甘くない職業を夢見て日々邁進する高校生たちの青春映画です。


こう見えて僕の昔の夢は獣医になることでした。
小学生の時から動物委員会に入って、授業前と放課後、休日や長期の休みも毎日のように学校で飼ってる金魚やチャボやウサギの世話をしたもんです。
中でも掃除が1番辛い(笑)ツーンとくるフンの臭い、手が痛い真冬の水換え、卵を取ろうとしたらチャボに蹴られるし…
でもずっと続けられたのはやっぱり動物が好きだから。掃除と餌やりを終えた後、一緒に遊ぶ時間が堪らなく好きだったから。

だけどある時、事件が起きて…
いつものように朝登校すると、大事に飼ってたウサギが死んでた。実はうさぎは水にすごく弱いんです。どうやらそれを知ってた生徒がイタズラで水をかけたらしい。つまり殺されたんです。
怒りを通り越して虚しさを覚えました。

もし自分が昨日友達と遊ばずにウサギとの時間を多くとっていたら。もし今朝もっと早く登校してたら。助けれたかもしれない。
そのことがきっかけで獣医になりたいと思い始めました。
だけど中学・高校と成長するにつれ、自分は親に反抗するために勉強はあえてしないと固く決めることにしました。だからとんでもなく頭が良くないとなれない獣医は夢のまた夢…絵空事ですらなかった。そんな淡い夢でした。


プライベートを犠牲にしないと動物の世話なんてできやしない。その大変さはわかってるつもりです。いや、つもりでした。
この映画を観て動物関係の仕事を生業とした時の犠牲の方が余程大変で辛いと、まざまざと見せつけられました。
もしこの映画や漫画・アニメを小学校時代の僕が観たら、それでも獣医という夢を抱いたのかな?
過去には執着や興味なんてないけど、もしタイムマシンが発明されて過去に行けることが可能になったら当時の僕にこの作品を見せつけてみたいな!
どんな答えを出すのかな?(笑)変に楽しみに!




原作の荒川弘先生の他の作品「鋼の錬金術師」
ハガレンのテーマにもなってる[等価交換]
日常生活でもたくさんの等価交換があるな、と思います。

仕事を充実させるにはプライベートの時間を代償にしなければならない。
肉や魚を食べるには命を殺さなければならない。
銀の匙はこの2つが特にそう。強く正面から見つめなければならないんでしょうね。

作中で校長先生が言ってた[銀の匙]を校内に飾る理由。
銀の匙を咥えて生まれてきた子供は一生食べることに困らない。という、ことわざがあるから飾っている。


「恋人たち」の映画のなかでも笑顔でご飯を食べることの大切さを言ってました。

全農で働く友達は現場の過酷さを教えてくれました。


これからも残さないで美味しく食べよう!



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