日本三大稲荷【最上稲荷】へ!
廃退した参道を歩きたくて
(廃退が好きなん)
屋根が崩れてる小屋
どんな時間が流れていたんだろうね
空いてたお店でしばし談笑
今じゃ全国区のお好み焼き屋さん
【南風】の社長さん御用達の熊手らしい
この店、オリジナルのお菓子を土産に
いい廃退感だと嬉しくなる
つげ義春が愛した
梶井基次郎の『檸檬』の一説を思い出す
偏差値27の学歴社会の負け犬やった
だけど当時から文学的なことには興味はあった。
仕事には、生きるには意味がないと思ったけど
さるるはさるるの中で空想を楽しむことができるから
あながち意味がないわけでもないね♪
『檸檬』(梶井基次郎)
何故なぜだかその頃私は見すぼらしくて
美しいものに強くひきつけられたのを覚えている。
風景にしても壊れかかった街だとか
その街にしてもよそよそしい表通りよりも
どこか親しみのある、汚い洗濯物が干してあったり
がらくたが転がしてあったり
むさくるしい部屋がのぞいていたりする
裏通りが好きであった。
雨や風が蝕むしばんで
やがて土に帰ってしまう、と言ったような趣きのある街で、土塀が崩れていたり家並が傾きかかっていたり
勢いのいいのは植物だけで、時とするとびっくりさせるような向日葵があったりカンナが咲いていたりする。
時どき私はそんな路を歩きながら、ふと、そこが
京都ではなくて京都から何百里も離れた
仙台とか長崎とか
そのような市へ今自分が来ているのだという
錯覚を起こそうと努める。
こんなガラガラで避難するほど混雑する?