伊勢神宮を後にして向かったのは

【夫婦岩】


小学生の修学旅行の時

朝早く……

朝焼けの夫婦岩を見に行った記憶が……。

ということは旅館は夫婦岩の近くやったんかな?

そうやんなー歩いた記憶あるもんなー。


有料駐車場に止めて


駐車場代1000円に戦慄した……。


仕方あるまい

それほど夫婦岩が凄いんやろ

凄いはずや


駐車場からお土産屋さんを通って

夫婦岩に向かいます。


もう時間が時間だったから

お土産屋さんも店じまいを始めてる

まあね……別にここで買わんでもええやろ

お土産屋さんを抜けて夫婦岩へ


あれ?

このお土産屋さん通らんでも行ける?

無料駐車場もあるやん?

ちょっと手前を曲がれば良かったのか……。

このお土産屋さんのデカイ看板で

完全に見落としてるわ……商売上手やのー!

しっかし、あこぎなマネを!


そして夫婦岩へ



修学旅行の時

朝方にここらへんまで歩いてきたんよ

だから前日の晩に

旅館近くのお土産屋さんに寄ったから旅館はきっと

この近くにあるんやろうなぁ。


修学旅行のさるるのお小遣いは

学校側の規制によって0円やったんよ(汗)

だからお土産は買えなかった。


それはなぜか

時を小学6年生から2年前に戻そう

すなわち小学4年生である。


場所は忘れた

どこかのテーマパークに学校から行った。

もう今はないテーマパークかもしれない

とにかく学校行事で行ったのだ。


数人の生徒が

ゲームコーナーでゲームするために

禁止されていた現金を持ち込んでいたことが発覚……。

御多分に洩れず、さるるも現金を持ち込んでおり

当然ながら先生にメチャ怒られ

【修学旅行のおこづかい禁止】を言い渡された。

5〜6人ぐらいがそんな処分を受けた。


しかし

おかしな話である。


小学4年生に犯した罪を

すでに怒られたはずの罪に対して

2年後の修学旅行でさらに罰せられるという

特殊な対応を安室東小学校はとったのであった。

しかし罪は罪である。

さるるたち罪人は罰を受け入れるしかない。


しかしながら

さすがに修学旅行におこづかいナシは

マズいと教師たちは思ったらしい。

修学旅行でお土産を買いに行く段階になって

学年全員が集められた際に

小学4年生で罪を犯した人間がみんなの前に並ばされた。

一体、なにが始まるのだ!?


教師

「こいつらは2年前にルールを破った。」

「だからお小遣いは禁止されている。」

「だけどこいつらに選択肢をやろうと思う。」


みんなの前で立たされる

2年前に罪を犯したさるるたち……。

この時点で旅行気分は台無しである。

しかしながらこの期に及んで蒸し返されるのも心外だし

与えられる【選択肢】も謎であった。


生き恥

全学年の前で立たされるという恥辱

さるる以外は泣きそうである。

それが小学生らしい反応といえるだろうが

しかしさるるは違った。

2年前の罪をわざわざ引っ張り出し

大人が何を言い出すのか、興味があった。


教師

「みんなに謝れば」

先生がお金を貸すことにする。」


度肝を抜かれた。

我が耳を疑った。


こんなバカな話があるか。


確かに小学4年生の罪

それが2年後の現在も償えていないのなら

それは学校という支配圏にいる以上

従わざるを得ないかもしれない。

だがしかし


【みんなの前で謝る】

なぜ全学年に謝る必要があるのか?

全学年の全員にいったい

どのような迷惑、直接な被害を与えたのか

まさか人道に対する罪というわけでもあるまい。


【先生にお金を借りることができる】

今回は学校の指示(ルール)を守り

修学旅行にお小遣いを持ってこなかったわけで

偉そうに言われてまで金を借りねばならぬのか?

そんなことはわかりきったことである。

小学生さるるの倫理観がそれを許さなかった。


以上の理由で

さるるは先生の提案を一笑に付した。

大人のくせに先生のくせに理屈に合わぬことを……。

誰がそんな提案を了承するものか。


罪を犯した生徒たち

「みなさん、すいませんでした。」


さるる

「!?」


どういうことであろう

罪を犯した生徒たちが次々と謝罪し始めた。

なかには涙を流して謝る生徒もいる。


さるる

「いや、おまえら……。」


なんと暗愚

なんと痴愚な連中であろうか

こんな晒し者にされて

確かに修学旅行でお小遣いナシはキツいだろうが

こんな不当で恥辱に塗れた謝罪を強要されるなんて

魂を売り渡す行為ではないか!


教師

「次、さるる。」


さるる

「………。」


こんなことが世の中

まかり通るのか、と言葉を失った。

むしろさるるが間違っているのだろうか。

そうなのかもしれない。


いや、そうなのか!?


さるる

「俺は……謝らん。」


学年全員がざわついた。

さるるに侮蔑の視線を送る生徒もいたし

こんなことはさっさと終わらせて

早くお土産を買いに行きたいと思うだろう

そんな生徒たちからすれば

さるるの主義主張などは心底どうでもよく

さっさと謝って終わらせろという気持ちである。


それがわからぬほど

当時のさるるは鈍感ではない。

だが受け入れるわけにはいかぬ

これは魂の問題だ。


先生

「なんで謝らんのや。」


さるる

「みんなに謝る必要もないし」

「先公に金を借りるつもりもないわい。」


先生

「ホンマにええんやな?」


さるる

「先生こそええん?」

「教育委員会とか新聞とか問題なるんちゃう?」


安室東小学校は数年前

家庭科の先生がまち針で生徒を刺したと

ワイドショー騒動となっていた。


先生

「…‥‥。」


こうして

学年全体でお土産屋さんに向かったが当然

さるるはすることがない。

みんながお土産を買って楽しい雰囲気の中

お小遣いのないさるるは指を咥えて見ているしかない。

当然、家族のお土産を購入することはできない。

お土産を眺めているさるるに先生が近づいてきた。


先生

「……お土産買わんでええんか?」


さるる

「金ないのに買えるわけないやろが。」

「頭悪いんかボケッ!」


先生は何も言わず

さるるから離れて行った。

てっきり殴ってくると思ったけれど

面倒は御免だったのだろう。

中途半端な先生ヅラに吐き気がした。


さるる

「あ〜あ」

「しょーもない修学旅行やのー。」


さるるはお土産屋さんから離れて

しばらく店のまわりをあてもなく歩いた。

歩いていたらみんな旅館に戻っていて焦った。

さるるの修学旅行はこんな感じだった。


……そんなことを

お嫁ちゃんと歩きながら思い出していた。


懐かしい思い出だけど

さるるって45歳になっても変わってないなぁ

どうりで社会的に脆弱な立場なわけやな♪

まあ仕方がないか( ^ω^ )


お〜夫婦岩や!


カエルがいっぱいおったで





太平洋やんなー!


帰りに気づいた。

駐車場1000円はお土産屋で金券になったんや



もうお土産屋さん閉まってたけど……。

まあなんにせよ

無料駐車場あったのに痛恨のミスやったなぁ

でもまあ小学生の時に歩いた道

今度はお嫁ちゃんと歩くというね、この幸せ


嫌なことがあった場所も

お嫁ちゃんが塗り替えてくれるわけっすな!



塗り替えるといえば

ファミコン【シティコネクション】


近年になってリファインされたらしい


道路を塗り替えるという

目的はよくわからんけどやったことあるわ


さて

お嫁ちゃんが企図した旅行に

さるるが【夫婦岩】を追加したわけですが

これから名古屋の繁華街へ……しかし

名古屋までの道のりには

見逃せない歴史ヒストリアがある!


さるる

「行けたらでええんやけど……。」


お嫁ちゃん

「ええで♪」


次回、お嫁ちゃん忍者になる!の巻


(つづく)