【幕末ゆかりの地めぐり】
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土佐勤王党の首領である武市半平太。
大いなる野望家でありますが、その志は高く攘夷原理主義者です。
長州や薩摩の偉い人たちは攘夷原理主義者ですが、外国にケンカを売って
フルボッコにされたり実力の差を見せつけられたりして
実際は「攘夷(外国はぶっ殺せ!)なんて現実的じゃ無理よね?」って気づき始めます。
だから攘夷思想を利用して徳川幕府を打倒する大義として利用しました。
斃れていった志士たちは攘夷のために命を散らしていったわけですが、その親玉がですね
実は攘夷をする気が無かった、徳川幕府と同じ方針だったとは知らず
時代を切り開いたのですから無駄死にではないでしょうが志とは違うところで
その命を散らしたんだと思うと・・・・・・・。


外国を追い払え!(攘夷主義)
って言っていたはずの薩摩・長州・土佐が明治政府をつくって
文明開化でチョンマゲ禁止とかね、攘夷志士たちは
どう思ったんでしょうか????


とはいえ徳川幕府では
明治政府のように外交できるとは思えないし・・・・・。
結果的には良かったんでしょうけどね。
とはいえ、二枚舌の連中がつくりあげたのが明治政府なのですよ。
でも武市半平太は違う!



武市半平太は攘夷原理主義者
本当に攘夷を信じて暗殺まで政治活動に組み込みます。
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武市半平太だけではありませんが
当時の日本は天誅という名のテロが頻発していたわけです。
言論ではなく相手勢力を殺すことで思想を実現しようとする考えは野蛮です。
それは間違いないけど、現代でも頻発していますよね?
イスラム国とかね?


歴史から学ぶ
別の角度から歴史を見て、現代や生活に応用する
これが歴史を学ぶ意味ではないかと、さるるは思うのですがね。
たとえばイスラム国を例に考えるとしましょう。
こういう場合、個人の価値観や倫理は別個に考えることが重要やと思います。


新国家を樹立をしたい
現政権はそれを許さない、話し合いでは実現しない
だからテロで新国家樹立を目指す
テロが頻発し、一般市民も巻き込まれ悲劇が生まれる


これってね
幕末の日本に酷似してるんよね
外国人からしたら井伊大老(当時日本の実質的トップ)がね
集団で襲われて首を斬られるとか
各地で首を斬られては晒されるとか横行していたし
京都も大火で犠牲者もすごかったしね
その昔、日本は首狩り民族だってのが通説なんよねえ。


イスラム国を正当化なんて絶対にしないけど
テロって小勢力が起こせる唯一の軍事行動なんですよね。
良い悪いではなくてニュースひとつにいろんな見方があるって
そういう見方ができると世の中もまた違って見える。
なーんて夢想しているんですよ。


余談が過ぎましたが
今回はそんな攘夷原理主義者である武市半平太。
その屋敷跡へ向かいます!!




公園になってた。
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あ、武市半平太の道場も併設やったんや!
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「お~い!竜馬」でも
武市半平太の道場が登場しましたね。
ほほ~!この道場で土佐勤王党が躍動していたんですなぁ!
でも高知城からあまり離れてないけど・・・・・。
吉田東洋の暗殺とかもここで謀議してたのかなぁ?
陰謀は案外、近くで行われるものなのかもね?




武市半平太には生涯、愛した奥さんがいました。
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こっそりラブ☆スポットみたいね?
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仲の良かった武市半平太と冨さん。
しかし夫婦には悲劇が待っているのでした。


捕縛され拷問された岡田以蔵の証言で
武市半平太は数々の暗殺の首謀者として切腹となります。
上士格なので拷問や打ち首は免れましたが
下士(郷士)の岡田以蔵は容赦ない拷問に次ぐ拷問・・・・・。
そして打ち首でした。