【幕末ゆかりの地めぐり】
坂本龍馬のまわりには個性豊かな人物が多いです。
中には「名前は知っとるけど・・・・なにした人なん！？」みたいな人物も多数。
高知市内、とりわけ高知城下にはポイントがたくさんあります。
事前に観光パンフレットで計画しないと厳しいです。
ってか、歴史が好きなお連れさんがいないと孤独な旅を強いられます。（嗚咽）
さて行ってみましょう！
山内容堂の参謀
吉田東洋
「お～い！竜馬」では徹底的に竜馬たち郷士（下士）を差別し
後藤象二郎たちの差別の親玉みたいに描かれていました。
当時の土佐藩の価値観でいうと、差別というより区別といった感覚だったと思われます。
それほど身分社会だったのでしょうし、日本人が【礼儀正しい民族】というのは
世界に類を見ない差別社会であったことから【礼儀】が発達したと、さるるは考察しています。
礼儀正しいけど、強い存在には極端にモノが言えない国民性とかね・・・・。
やはり歴史が国をつくり民族を構成していると思うんですよ。
もちろん、これは【さるる史観】ですが。
「お～い！竜馬」では
岡田以蔵が吉田東洋を暗殺しますが史実とは違います。
この吉田東洋を暗殺したのは３人の郷士（下士）。
郷士の政治結社【土佐勤王党】の首領、武市半平太の指示でした。
藩主である山内容堂の参謀を暗殺することで反・吉田東洋グループと結託します。
そして武市半平太は郷士でありながら土佐の実権を握るのですが・・・・。
武市半平太の行った行為は現代でいうとテロです。
土佐勤王党はテロリスト集団と定義づけることが出来ます。
幕末、幕府をひっくり返すのは政治だけではどうにもならず、テロの嵐が起こります。
ちなみに有名な【新選組】はテロ対策専門部隊として会津藩によって設立されました。
新選組はあくまでも幕府（政府）の警察として活動していますので
一般で誤解されているような【人斬り集団】という解釈は妥当ではありません。
京都で戦慄された人斬りは４人。
河上彦斎
（るろうに剣心のモデル）
肥後藩士
独自の剣術、抜刀術でテロを繰り返す。
有名な佐久間象山を斬ったのが河上彦斎だそうです。
明治維新後は暗殺者は邪魔者だし
いつまでも「外国人をやっつけろ！」って主張するもんだから
斬罪されてしまいます。
中村半次郎（桐野利秋）
薩摩藩士
「お～い！竜馬」ではチョット足りない？
凄腕の剣術家として坂本龍馬を護衛したりしていました。
史実では坂本龍馬を護衛したことはないみたいです。
また、人斬りながら西郷隆盛からの信頼されており西南戦争では軍人として
西郷隆盛の最後を見届けてから戦死します。
田中新兵衛
薩摩藩士
示現流の使い手として、武市半平太の仲介で岡田以蔵と義兄弟となり
暗殺者として京の町を暗躍します。
姉小路公知の暗殺現場に田中新兵衛の刀と下駄が落ちていたため
町奉行所で尋問中に脇差で割腹、頸動脈を自ら突き絶命。
京都で一連の暗殺事件に武市半平太が絡んでいる証拠を掴まれまいとの行動？
とはいえ現場に刀や下駄を落として帰るとか不自然な点も多く
田中新兵衛に罪を被らせる陰謀論も根強いです。
岡田以蔵
土佐藩士
「お～い！竜馬」では坂本龍馬らと幼馴染みの設定ですが
ご近所さんなので知り合いだったとは思いますが、親密だったかは定かではありません。
京都で勝海舟の護衛に岡田以蔵がついた経緯は坂本龍馬が依頼しました。
岡田以蔵や武市半平太からすれば勝海舟は暗殺対象だったハズなのですが・・・・・。
坂本龍馬の頼みを断れなかったのでしょうか？これも歴史ミステリーの一つです。
ある日、勝海舟を襲った浪士が岡田以蔵に斬られます。
見事、勝海舟の護衛に成功したわけなんですがあんまりも惨殺だったので勝海舟が
「あんまり殺したらアカンで・・・・。（激汗）」と諭したものの、岡田以蔵は
「先生、私が居なかったら、先生の首はぶっ飛んでまっせ！？」と言い返したそうです。
勝海舟は「これには俺も一言もなかったよ♪」と後に語っています。
岡田以蔵にも
やがて過酷な運命が待っていますが・・・・・。
それはまた別の機会に。
余談が過ぎましたが
吉田東洋の暗殺された場所に向かいます。
ひろめ市場の近くでした。
当時はマンションが建設中で記念碑を観ることが出来ず・・・・・。
まあ石碑なんてどうでもいい。
吉田東洋が暗殺された道を、さるるも歩こうと思う。
歴史を感じたいのだ。
この通りが暗殺現場だそうです。
吉田東洋の暗殺を指示した武市半平太・・・・・。
やがて武市半平太も罪を問われることになり、死罪となります。
それはまた別の機会に語るとして
武市半平太が腹を切った場所もひろめ市場のすぐそばにあります。
吉田東洋の暗殺された場所の近くで死ぬことになります。
その因果に歴史ヒストリアを感じた。
武市半平太の自害した場所
