総見院に到着しました。
イメージ 1



探検してみる。
イメージ 2






え、えっと・・・・・。
境内に入ってみたり、いろいろ見たけどですね・・・・・。
どこにも【信長の兜】なんてないんですよ。
案内図もないし・・・・・。(汗)





ガセネタなん?
イメージ 3






なんだよ・・・・お寺に誰もおらんし
また引き返さなきゃいけないのかよ・・・・・でもなあ
このまま帰るのもな・・・・・勇気を出して
住職さんが住んでいるであろう建物にピンポンしてみる。




住職さん
「・・・・・・・・・はい?」




うわあああ~
なんか難しそうなおじさん出てきたよ・・・・・・。
どうしよう、どうしよう・・・・・。




さるる
「すいません、信長の兜があるって聞いたんですが・・・・・。」



住職さん
「・・・・・ああ、そっちまわって待ってて。」




な、なんか・・・・・悪いことしたかな?
そういやまだ10時ぐらいだし
サンデージャポンとか観てる途中だったのかな?(汗)



再び境内に案内される。
さるるは「失礼しま~す・・・・。」と遠慮がち。




住職さん
「まず境内に入ったら、一礼をしなさい。」



さるる
「はっ、はい!すいません!(汗)」




ヤバいよ、こういう時に一礼って
どうするのか・・・・まったく知識がない・・・・・・・!
思いつくままにやってみる。(汗)




住職さん
「・・・・・・こっち。」






境内の奥、普通には入れないとこに案内される。
ここにお宝が眠っているのですか!?
イメージ 4





住職さん、怖そうな人だなって思っていたけど
展示品をひとつひとつ・・・・丁寧に説明して頂きました。
さるるが「あの、写真とか撮ってもいいんですか?」ってお聞きしたら
「あ、別にいいですよ。」と二つ返事だった。





火縄銃が普通に置いてある。
(もちろん触ることも可能。)
イメージ 5



ああコレ
着物とかかけるやつやんね?
イメージ 6




マジかよ!(汗)
その割にはフツーに置いてあるやん!
イメージ 7




あの、なにげにお宝なんですけど・・・・・。
イメージ 8

イメージ 9





住職さん曰く
徳川家康は信長に我が子に謀反の疑いをかけられ
切腹を命じられたけど、信長に対して恩義を感じていたのではないか、とのこと。
このお寺は徳川ゆかりの地でもあったのですね。





住職さんはいろいろと教えてくれます。





これは明治初期につくられたであろう
昔のキャリーバック
イメージ 10




このイニシャルの由来をお聞きしましたが
住職さん曰く「知らないね、預かりものだから・・・・。」とのこと。
イメージ 11




やたらと頑丈っぽいです。
イメージ 12





住職さん
「ここを見て。ちゃんと車輪がついてるよ。」

「昔はこんなもので船旅とかしていたんだろう。」





イメージ 13



作った会社の名前が印刷されてます。
イメージ 14

イメージ 15





これのキャリーバック、信長ゆかりでもなんでもないそうです。(当たり前か)
住民が家から見つかった年代物を、お寺に預けに来るそうなんです。
先の火縄銃もお預かりされているそうです。
そしてついに






信長の焼兜
イメージ 16






本能寺の変から発見された、信長の兜だそうです。
焼けてしまって外装はありませんが、それがまた武骨でカッコイイです。
すごいなあ~!!






墨で書かれた「津田」という文字が見えます。(画面左側)
イメージ 17





住職さん曰く
織田という性は時期によっては信長の熾烈な政治で
恨みを買った一族に復讐されることを恐れた織田一族(分家?)が変名したのが
「津田」だったそうです。


今回は弾丸ツアー、目的を果たしたら余韻もそこそこに
すぐに次の目的地に向かわねばなりません。





焼兜を見たら、すぐに立ち去ろうとしたけれど
住職さんと話し込んだ。
イメージ 18




住職さんはさるるが姫路から新幹線に乗ってやって来たことを知ると
すごく歓迎してくれて、この地域の歴史からお寺の成立、戦後の農地改革の影響や
檀家がないので資金的に困ったこと、保育園を併設していたが
あの伊勢湾台風の台風で崩壊してしまったこと・・・・・どれも興味深く聞くことが出来ました。
弾丸ツアーだけど別に一人旅だし、こういう思わぬ出来事を大事にしたいと思ったし
住職さんとの邂逅をもっと楽しみたいという気持ちになっていました。
結局、5分の滞在予定が1時間近くの滞在となりました。
でもそれがいい、それが旅の楽しみでもある。




住職さん
「信長が好きなら、この先・・・・長光寺に行ってみなさい。」


さるる
「なにかあるんですか?」


住職さん
「そこの井戸で信長が水を汲んだと言われている寺があるから。」




ほ~・・・・・・この先ですか・・・・・。
しかしここから15分ほどかかるとのこと。
目的地である清州城からまた反対方向に進むことになる。
ん~・・・・・井戸だろぉ?ん~・・・・どうしようかな・・・・・。
本日14時頃には静岡の【とある場所】に到着していなきゃいけないんだけどなぁ。
でもどうだろう、この住職さんと出会ったことも何かの縁(えにし)。
その住職さんが勧めてくれた長光寺、いま行っておかないと
おそらくはもう一生涯、行くことはないであろう。




さるる
「ありがとうございます、行ってみます!」







イメージ 19

(つづく)