安楽死で悩む飼い主さまへ

かなり思い悩んでいる方がこれを読んでいると思います。
少しでも心の負担を軽くできればと思い、あくまでも個人的に獣医が考える安楽死について書いていきます。

診察室での建前
病院として安楽死は否定的な立場です。
基本的には断っています。

本音
積極的とは言わないまでも、治療として一つの選択肢として考えています。
賛成か反対かで言えば賛成という立場です。

まず安楽死がなぜタブーとして認識されているか。
それはイメージの悪さ。
安楽死=罪悪感、かわいそう、ひどい、あきらめ、飼育放棄だとか負のイメージが強いからだと思う。
このイメージが安楽死をより複雑に、そして思い悩む原因になっているのではと考える。

でも僕は思う。

安楽死=治療

あきらめの選択ではなく、痛み、苦しみからの解放という究極的な治療であると。

悩む飼い主さんは優しい方なんだと思います。何が彼らにとって正解なのか。彼らはどーして欲しいのか。そんな悩みをずっと抱えて迷っているんだと思います。

安楽死は治療です。彼らを見放す行為ではありません。
そんな風に考えてみて下さい。少し頭が楽になりませんか?安楽死も一つの選択肢です。決してネガティブでなくポジティブのね。