第6話「そんなにひどいこと言ったかな」
みんなで電車をアポジー号と名付けたのも束の間、ちょっとした口喧嘩から、静留は電車を降りてしまう。ポチさんは静留についていくものの、撫子たちとは分かれてしまう……。
ネタバレ
静留たちは、自分たちが乗っている電車の名前を付けることにしたみたい!
晶や玲実が変な名前を付けている中、静留が思いついた名前は、地球と月などの衛星が最も離れた位置を示す「apogee」の語からアポジー号とというものだった。
宇宙や星に関する語が静留から出たことで驚く晶たちだったんだけど、これを教えてくれたのは葉香だったみたい。
葉香が宇宙に関して興味があったことについて知らなっかった撫子たち3人は、葉香について何も知らないことを悟ると同時に、そもそも何故一人で池袋に向かったのか引っ掛かる。
っていうか、クレジットにある「apogeego」ってこのアポジー号からきているのかw
そんな中、ポチさんの体調に異変が!
体調が悪そうなポチさんに対して撫子や玲実は心配し、晶に至っては今にも泣きそうな様子。
しかし、静留は大丈夫というばかりで何も心配していない。
心配する素振りのない静留に、撫子たちはポチさんを連れてきたのは静留なのにと憤るが当の静留は「ポチさんが勝手についてきた」と言い出す。
それ、2話の時と同じこと言ってますやん……。
全体の感想・解説など
再び静留がやからしたねwww
無意識とはいえ心無い静留の言葉が葉香の時も今回もトラブルを引き起こしているよね。
普段なら「静留がヤバい奴www」で終わらせてもいいけど、今回は深堀して見ていこう。
まず葉香の時に関しては、自分の考えや思いを伝えたというよりも、葉香が高いステージに行こうとしたのを引きずり下ろしたかったんじゃないかな?
自分と葉香は同じ「普通」の人間で、宇宙とか人工衛星とか、スケールの大きいこととは無縁であるべきって考えがあるんじゃないかなと感じたね。
また、出発の時や今回の時も、結局自分一人でいいってスタンスでいるけど、これも変な話なんだよね。
本来であれば、知らないところに行くのは心細いから一緒に来て欲しいと思うし、このぐらいの歳の子であれば、むしろみんなと何かしたがると思うんだよね。
また、ポチさん件のときに「連れてきた」という撫子の発言に、無理やり連れてきたはわけではなく、ポチさんが勝手についてきたと反論しているんだよね。
これに関しては3人がドン引きしていたけど、本当に連れていく気がなかったらポチさんが乗った時点で電車を止めて降ろせばよかったんだよね。
それを乗せたんだから同行を認めたのと同じなのに、こういう理屈が通らないことを言い始めているわけなんだよね。
これら発言や行動の真意はおそらく、責任から逃れたいって気持ちだとおもんだよね。
自分一人であれば、何の責任もないけど撫子たちと一緒だと、自分が始めた責任があるし、ポチさんに何かがあったら連れてきた自分の責任になるから大丈夫と連呼して見て見ぬふりをしたいと思ったからああいう発言につながったと思うんだよね。
ここからは完全に推測だけど、葉香を引きずり降ろしたり、責任逃れするって行為は、静留の中に「子供のまま、今のままでいたい」という考えがあるからだと思うんだよね。子供の時の様に吾野で5人一緒になって何の責任もなく過ごしたいって気持ちが強いと思うんだよね。
しかし、彼女らも成長するにつれて大人になり、自分の夢を持ったり、行動に責任が付いてくるとなると静留にとって受け入れがたい現実がすぐそこまで来ているんだよね。
そう考えると葉香への発言やポチさんの件に関して辻褄が合うんだよね~。
しかし、静留よ。人は子供のままでは居られんのだよ……www
個人的に注目したいのは撫子だよね。
闘争を嫌う撫子だったけど、今回は状況が状況だけにかなりキツめに出ていたよね。というかやっぱりちょっと怖いよねw
途中で怖いと言われて笑顔になるために顔を作っていたけど、普段の笑顔とかも実は作り物で、本性は怖い人なのかもね?www
技術面では電車の中での食事シーンが良かったかな?
静留がアポジーと名付けたことに関して晶が疑問を呈するシーンなんだけど、ここで吊革のカットが入るんだよね。
これはもちろん惑星のメタファーであり、また動く吊革と止まっている釣り革は静留と葉香の関係性を示しているんだよね。
また、劇中ではアポジーと名付けたことに関して晶は悲しいと言っているけど、個人的には理に適ってると思ったかな。
友達だから一緒にいるし近い存在だと思いがちだけど、静留にとっては「腹の中が分からない遠い存在」と思っているんだよね。
だからこそ、遠い存在という意味で思いついた言葉だったと思うんだよねぇ~