エピソード3 - ショートでハッピーイージーに

隣駅の東吾野駅に着くと、頭からキノコが生えている住民たちから出迎えられた静留たち。おすすめされたミストサウナ、さらにキノコ料理まで堪能して旅の疲れをリフレッシュ!でも晶だけは、なんだかここの人たちが怖くて……

雑感

第2話は若干テンションが低めだったが、第3話は上げてきたな。頭にキノコ云々も面白いが、それを真面目に映像化して細かく動かしているところがなんとも笑える。キノコというのはやはり幻覚のイメージなんだな。

 

日光が苦手で、湿った環境を好むくらいの雑な知識でここまで面白くするのはさすがだ。キノコは味がいい上に、出汁とも油とも相性がいいから汎用性が高い。

 

全然関係ない話になってすまんが、ユーチューバーに野食ハンターなる人物がいて、毒のある魚や毒キノコを、ちゃんとした知識を基にして食べている。あんな企画、テレビじゃ絶対に通らないもんな。テレビじゃ勝てないよ。同じことをやればテレビの方が有名になるかもしれないが。

俺はよく「これ、絶対アウトだろwww」みたいなことを思ったりもするが、それは「この内容は危険だから放送すべきではない」と言いたいわけじゃなくて、こちらとしては「攻めてるなー。いいぞ、もっとやれ」って気分なんだよね。昔のテレビはそのギリギリを攻めていた。俺が生まれる前だが、B21スペシャルの「1or8」なんかすごかったらしいからな。ヒロミさんが火傷する事故も起きてしまったが。

ところが、専門家が自らの知見を頼りにしながら安全性に配慮して行う行為を真似するバカが後を絶たなかったり、それをマスコミがバッシングするからどんどん制作者が委縮して攻めた内容を作れなくなった。

 

また、テレビの場合は「自己責任」が通りにくい環境もある。新聞や雑誌には発行責任者というものがいるが、テレビもこれと仕組みは同じで、放送された内容に全責任を負う立場の人がいる。そういう人もサラリーマンだから、責任は取らされたくない。だから、事故に伴うバッシングを避けるために攻めた企画は排除していく。

YouTubeはその責任をYouTube本体が負って、個人に責任がいかない仕組みになっている。だからグロテスクな場面であったり陰謀論的な内容は収益を剥奪されたりするようだが、基本は自己責任で自由にやっていいことになっている。それが行き過ぎて迷惑系ユーチューバーなんてものも出てくる。

 

責任の取り方を抜本的に変えなければ、テレビはユーチューバーには勝てないよね。「広義の文芸」であるドラマはテレビが強かったが、それも予算の関係で配信業者制作の作品に負けるようになった。テレビは新聞や雑誌のような責任の仕組みを残している限り、上がり目がない。

アニメのキノコの話題に触れて、すぐにユーチューバーを連想されていることに危機感は持たないのだろうか?