昼の日差しが眩しい
家から少し離れた、木に囲まれた丸太小屋の喫茶店に母といる。
小さい頃から、この喫茶店には母に連れられたまに来ていた。
店内は全て木で作られている。お店も机も椅子もカウンターも。
カウンター越しに調理場が見える。
たくさんの瓶が置いてある。調味料なのかスパイスなのかよく分からないが
たくさんの瓶が置いてある。
それを見て私はいつも美しいと思っていた。何気なく瓶が並んであって
ナチュラルに木のカウンターと解け合っている。
窓から差し込む光に、瓶が反射してキラキラ。
窓からは光と一緒に外に植えられている木の葉もゆらゆら心地よく揺れているのが見える。
やりすぎていないお洒落感。自然とその空間が生まれたかの様に
自然とその景色が目に入ってくる。
店をやっている女性もどこか魔女の様にミステリアス
私はこの喫茶店の雰囲気が小さい頃から好きだった。
小さい頃から、この場所は何も変わっていなかった。
母と、椅子に座り、
私はこの時期になったら出てくるトマトライスを食べていた。
トマトのリゾットを冷たくした様な、他では食べた事のない味。
でも、どこか懐かしく、優しい味がする。大葉も入っていてサッパリしていた。
気持ちの良い気分で昼食を食べていた。
ゆらゆら。
外から心地いい風が入ってくる。小鳥のさえずりまでも聞こえてくる。
なんて素敵な日なんでしょう。
そう思いながら過ごす、昼。
ごはんを食べ終わり、お会計をする母、お店の魔女の様な女性がふと私の方を見て
「大きくなったわねえ」と私をみてしみじみと言う。
私はどう反応して良いか分からず、照れ笑いする。
お会計を済ませ店から出る。
店を出ると、木の階段がある。
私は上機嫌で、外の気持ちのよい空気を吸いながら階段を下りる。
・・・・・・・・・・・っ
と、木の階段で足を滑らせて
木と木の隙間に落ちる、
どこまでも落ちるどこまでも、
小さい頃、階段から落ちたことがある。
そのときと同じ様に
私の心臓はびっくりしてキューと締め付けられる。
目の前にびりびり、びりびりとモヤがかかる。
私は目を覚ます。
と、同時にさっきのは夢だったのかー。と少し残念になりながらも
まだ寝起きの様な、意識がハッキリしない頭で考える。
と、目をこすり辺りを見回すとどこかおかしい、
しかも私は地面に座り込んでいる。
ここは、一体。。。。?
見たことのない景色
目に飛び込んでくる鮮やかな赤色で
昔の遊郭の様な大きな建物が建ち並んでいる
建物にはたくさんの提灯がぶら下がっている。
街はにぎわっていた。お祭りでもあるのかのように。
現代ではありえない景色。
何がなんだか分からない私は、
ポカーンとしていると
目の前に馬車が止まった。馬車と言ってもシンデレラの馬車の様な洋風ではない
純和風の馬車である。
To be continued...
