さて、エヴァンゲリオン鑑賞ですが・・・ネタバレ注意
久々に見てみると、そして、子どものいる今見てみると、お父さん通報ものの酷いパパですね。
このメガネの感じ、このお父さんは、庵野氏なんでしょうか?
アオイホノオのせいでそう感じるのかな。
エヴァンゲリオンは、自己肯定感を持たずに育ってしまったシンジ君が、他者との関係を築く中で、自分の存在を見つめる話のようなのですが、なんだか、仏教的な話なのですよね・・。面白いなぁと思いながら見ていました。
シンジ君は、人とも関係を作っていくのですが、このエヴァンゲリオンという巨人も、どうやら、生き物なんですね、このエヴァンゲリオンともシンジ君は関係を作っていきます。エヴァンゲリオンは、シンジ君ととても相性がいいらしく、その事が、シンジ君のプライドにもなっていくけれど、他者との壁にもなっていく。
特別な才能を持った人がその能力ゆえに感じる孤独と葛藤も描かれています。
私、松本大洋さんの絵が好きなんですが、松本大洋さんの漫画も、そんなテーマが多いですよね。
他の人と関わりたいけれど、自分に自信がない。
自信を持つために、特別な才能を生かしたいけれど、特別な才能は、褒められはすれども、他者との間に壁を作る。あら、苦しい。
どうも、この作品は、苦しみについて語っているのですね。
登場人物は皆、とても苦しみながら生きています。
シンジ君の保護者である女性軍人のミサトさんもとてもつらい過去を背負って何かの怨み、執念をもって生きているようです。
アスカというパイロットの少女も、自己の存在理由としてエヴァンゲリオンに乗っているようです。
レイという女の子は、「自分は何者なのか?」という積極的ではない問いを抱いてエヴァンゲリオンに乗っているようです。
でもこの人の特徴は、この積極性のなさですね。非常に受け身。
シンジ君とは違う受け身です。シンジ君は、何とかなればいいのにと願っています。誰かが、何とかしてくれればいいのにと受け身ではあるけれど、願って、解決のために行動(エヴァンゲリオンに乗る)しているのですね。
でも、このレイという女の子には、諦感があります。
分からないけれど、それでもいいのだと。
そして、メガネのお父さんは、皆が自分の苦しみに気付くように状況づくりをしているようです。大変なお金(!!)と時間と犠牲を払って!!お金は人の(税金?)お金のようですが((笑))
人生とは、苦しみなのだよ。全て苦しみなのだよと。
うれしいように感じても、それはいつまでも続かない。
うまくいくように努力をしても、成功するとは限らない。
成功しても、いつ転ぶか分からない。
何もかも、思い通りにすることはできない。
仏教では、このように色々なこと、人生全てが、いつも変化して、自分でコントロールできないことを「無常」と言います。そして、無常は、「苦」であると。仏法の教科書で見ると、よく分かりにくい難しい話ですが、このアニメを見ていると、とても分かりやすい。このお父さん(ゲンドウ)が上手にその状況を作っているのですね。
この無常⇒苦を人々に分からせるために佛は、仏法を説いているということなのですが、このお父さんは、まさにそれをしているわけなんですねぇ・・・
まるで、シンジ君に無常・苦を分からせるために育てているようです。
そして、最終回へ
sawa 気功施術院 SOU庵