黒岩知事が全国知事会で発言されていた言葉を身をもって痛感しました。
ブログに書くにはとても私的な事であり、悲しい出来事なので悩みましたが、きっとこんな経験もこんな想いもすることは二度とないと思ったので自分が経験した事とその感情をブログに残しておこうと思います。
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仕事柄コロナに感染する事には最大限気を付けていたのですが、先月下旬に感染しました。
ただ・・・私事として一番感染したくない時期に感染してしまいました。
それは身内で私が後見人をしている大叔母の容態が非常に悪い時期だったからです。
子供がいてない大叔母(おばあちゃんの妹)は私の事を孫のようにかわいがってくれて、様々な場面で助けてくれました。
父方・母方両方の祖父母を見送った私としてはもう一人の最後の祖母でしたが、1ヵ月ほど前から容態が悪化し、良くなったり悪くなったりを繰り返していました。
21日の夜に容態が悪くなったと施設から連絡が入り会いに行きました。
まだ意識もあり、私の名前も呼んでくれて「少し休むわ」と言った後、私の手をずっと握ってはなさなかったその温もりが今でも思い出されます。
大叔母にいつ何が起こるかわからない状態の中で、その2日後に私がコロナに感染してしまったことがわかり、そこから私は当然の事ながら施設への出入り禁止となりました。
私の自粛期間が明けるまでは何とか持ちこたえて欲しい・・・そう願っていましたが、最後に会った日から8日後の朝、息を引き取りました。
お葬式は私の自粛明けの1日前の本日執り行ってきましたが、それすらも葬儀会社にはかなり無理を言って立ち会えたというのが現状です。
私自身にとっては、あまりにも症状と見合わないものを代償として払う事になりました。
仕事においても調整が必要になりましたが、仕事はいくらでもリカバリーがききます。
けれど、大叔母の事はリカバリーが出来ません。
本当に悲しい情けない気持ちでいっぱいです。
また、同時に感染させるという事はこういう事なんだと・・・身をもって痛感した数日でした。
アンラッキーなだけで済む人もいれば、それで済まない人もいる・・・けれど、誰もがその責任を「個」に問う事は出来ませんし、すべきではありません。
けれど、少なくともコロナの取り扱われ方が変わるまでは自分がした想いを他の人にさせない為に、個のレベルで責任感を持つしかないのが現状です。
黒岩知事が症状と取り扱い方が合わないとおっしゃっていましたが、本当にその通りだと思います。
個に委ねるのではなく、1日でも早く取り扱い方を変えて欲しいです。
2020年当初と今のコロナは違います。
必要至急の事までが制限されてもいい病気なんだろうか。
きっと私と同じような想いをされた方は2020年から今に至るまで全国でたくさんいらっしゃると思います。
リカバリーできる事と、リカバリーできない事
後送りできるものと、できないもの
取返しのつく事と、取返しのつかない事
何が大事で何が小事なのか
感染したら不要不急も必要至急も両方が制限される今の現状に本当に憤りを感じます。
「誰」が悪いのではなく、今のシステムに責任問題がありすぎます。
コロナが終息する事よりも、コロナという病気の取り扱い方が1日でも早く現状に見合った取り扱われ方になる事を心から願ってやみません。
私にとって生涯忘れる事の出来ない2022年の夏となりました。
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2022年8月1日、今頃きっとおばあちゃんと再会しているかな。
数年分の積もる話もたくさんあると思うから、いっぱいお話ししてね。
おばあちゃんとおばちゃんには伝えたい言葉が2つあるけど、それはここに書かずに再会したときに伝えるね。