インターネットで様々な情報や意見を自由に、またそれほど責任も持たずに発言できる昨今ですが、最近とても悲しく思うのは、稀勢の里に対しての一部の罵詈雑言を浴びせる方々です。

 

もうすぐ始まる初場所はおそらく稀勢の里関にとって進退のかかった場所となる可能性が高いと思いますが、私は横綱稀勢の里関を心から応援します。

 

 

最近は休場や連敗のことばかりが取りざたされていますが、稀勢の里関はご自身のデビューの初場所から15年間一度の休場もせずに相撲をとってきた方です。

これは力士として決して簡単な記録ではなく、ケガをしにくい体作りや取り組み等、おそらく土俵の外で本当に血に汗にじむ努力があったからこその記録であり、同時に相撲の世界では驚異的な記録です。

 

また何より!!何よりも!!絶対に我々が彼の功績で忘れてはならないのが、2010年九州場所にてに白鵬の連勝を63で止めた事です。

 

そして、この功績の影にあるのは、稀勢の里関の師匠でもある今は亡き先代の鳴戸親方(元横綱隆の里)の存在です。

故鳴戸親方は病気さえなければ史上最強横綱だった可能性も高く、あの千代の富士が最も苦手とした力士でもあり、そして誰よりも稽古に厳しく、弟子を心から愛した親方でした。

 

当時、横綱白鵬関の連勝記録は双葉山の前人未到の69連勝という記録を塗り替えるかもしれないと言われていました。

しかし!!元横綱双葉山の69連勝と言う記録は「後の先(ごのせん)」という受けの相撲で作られた記録です。

「後の先」とは双葉山が理想として目指し続け、どんな窮地であろうと崩すことの無かった姿勢です。

横綱の威厳、存在の重さ、高みを「形」にしたような理想の取り組みとされ、武道の極地でもあります。

この精神及び型を踏襲をしたのが元横綱の大鵬関や貴乃花関です。

2010年前後とは、角界ですっきりしない八百長問題や張り手相撲が問題となった時期です。

そんな中での連勝記録の塗り替え…元横綱双葉山が貫いた「後の先」で創り上げた記録を絶対に譲る事はあってはならない!という故鳴戸親方の強い、強い信念だったのかもしれません。

 

ですので、あの出来事は私個人の考え方としては「心技体」の精神を最も自らに厳しく貫く人間こそが横綱であらねばならない、綱の持つ重み、そんな日本の「相撲道」の精神を稀勢の里関が守り抜いてくれた出来事でした。

 

この稀勢の里関の取り組みとそれを支えた故鳴戸親方の力だけは、絶対に我々が忘れてはならないどんな優勝記録にも勝る功績として記録ではなく、記憶として残さねばなりません。

 

 

 

調子がよい時はもてはやし、そして悪くなった瞬間に当時の功績を全て無かったことのように「引退しろ」「もうダメだろ」と語る世間に非常に心が痛みます。

 

貴乃花親方の一連の騒動も在りましたが、貴乃花親方は何を明らかにしたかったのか、何に怒りを覚え、何を正したかったのか、貴乃花親方の現役時代の姿や、その胸中や根底に在るものを考えると、私は今回の稀勢の里関の休場の原因ともなった故障の背景に非常に劣悪な構図を感じずにはいられません。

15年間の連続出場を果たしてきた力士が、今の現状になってしまった原因は何か、なぜか。

もちろん、ここでは私の意見を明言することは避けますが・・・

 

 

今の角界で起こっていることの全貌は渦中にいる人間にすら分からないかもしれませんし、外野にはもっとわかりません

 

しかし、ニュースや一部の情報を短絡的に捉えるのではなく、真実を見極め、物事を多角的に捉え、自らの力で推察しようとする努力が必要でしょうし、稀勢の里関の過去の功績、そして故鳴戸親方の偉大なご生涯を想うと、今こそ日本人横綱の稀勢の里を我々日本人が心から応援してあげなくて誰がするのでしょうか。

 

1月13日から初場所ですが、たとえどんな結果であろうとも、故鳴戸親方は空から稀勢の里関を見守ってくれているでしょうし、私も毎回の取り組みを心から応援していきます。

 

 

 

非常に分かりやすく故鳴戸親方と稀勢の里関との関係が書かれた記事です。

興味のある方は是非読んでみて下さい。→コチラ

 

 

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