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THEATER & LIBRARY

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婚約中の男の前に捨てられた女が現れ、服毒自殺を実行する。

その後男も死に、毒で殺害された可能性が。

「犯人はあなただ!」という刑事の言葉で終わる、

読者が犯人を探し当てる形の推理小説。



読んだ感想。

ずっと推理しながら注意深く読み進め、疑わしい人物とその理由まで目星を付けていたのに、

最後の最後で、読者の知る由の無い事実が幾つか明かされ、全ては振り出しに。

そこまで行き着くとさすがに読み返そうという気も起こらず、

巻末袋とじの推理の手引きを読んで犯人が判った。

犯人は当たっていたけれど、自分が推理のよりどころとしていた疑問点はまったく無関係だったため、

真犯人が判っても達成感が得られず、不満が残る作品でした。

それでも東野圭吾って人気なんだよなぁ
気がつけば10月11月とブログを更新してなかったが、
その間、珍しく海外作品を多く読んだので、その幾つかを紹介。

Agatha Christie “Ten Little Niggers” 1939
邦題「そして誰もいなくなった」(推理)
やはり華麗なるサスペンス。恐怖を伝えるのに凄惨なシーンはいらない。
原題は当初「10人の小さな黒んぼ」と世の中の差別を無くそうとする動きに伴い、「And then there were non(そして誰もいなくなった)」に落ち着いたそうです。

Stanisław Lem “Niezwyciężony” 1964
邦題「砂漠の惑星」(SF)
ポーランド人でSFの第一人者。原題「Niezwyciężony」は「無敵」という意味(こっちの方がぴったりくると思う)。消息を絶った宇宙船コンドル号を救出しに砂漠の惑星に到着。未知の敵との遭遇を描いた作品。1960年代に良くこんな話を思いつくなと驚き。

Philip Kindred Dick “Do Androids Dream of Electric Sheep?” 1968
邦題「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」(SF)
映画「ブレードランナー」原作。読みはじめはさっぱりだが、その世界観、哲学、社会背景の作りこみが見事で知らないうちに引き込まれる。次は彼の「高い城の男」が読んでみたい。

Henry Charles Bukowski “Factotum” 1975
邦題「勝手に生きろ!」(自伝)
今年個人的にヒットした著者の一人がブコウスキー。この本は彼の自伝的小説。小説化のチナスキーは執筆とは全く無関係な無数の職を転々として日銭を稼ぐ極貧生活。稼いだ小銭は右から左へ酒代に消えてゆく。汚いしろくでなしなのになぜか彼に魅かれてしまう。

Henry Charles Bukowski “Pulp” 1994
邦題「パルプ」(探偵)
極貧生活をおくっていたブコウスキー最後の長編。酒に女、死神に宇宙人、淫女にロクデナシ。ハチャメチャで痛快。そう、ブコウスキーの生き方そのものが「痛快」なのかもしれない。かなり「痛」めだが。
だいぶ久しぶりの更新。
週末購入してとても面白かった本があった。

Henry Charles Bukowski "Pulp" 1994
チャールズ・ブコウスキー著「パルプ」1994年

酒に女

死神に宇宙人

淫女にロクデナシ

史上最低なのに、LA1番のスーパー探偵

そして赤い雀

奇想天外なストーリー

いったい、どこまでが体験でどこからが妄想なのか

どこまでがニック・ビレーンで、どこからが違うのか


こう書くと、とてもハードボイルドな探偵小説とはとても思えない。
事実、チナスキーがその本の中を生きているからかもしれない
お勧めの本だけど、その前にブコウスキーの自伝(例えば「勝手に生きろ」)も読んでおいた方が、より楽しめると思う。