有名ですね。
かもめと言えばジョナサン。
だけど、内容を全く思い出せない。
というか、読んだことがあるのか?
そもそも、どうして知っているのか?
記憶が全くない。
こんなに有名なのに。
不思議な作品です。
なので、読んでみることにしました。
みんな食べることだけを考えて生きているかもめの群れと、飛ぶことばかりを考えているかもめのジョナサン・リビングストン。そんなジョナサンはかもめの評議会にかけられ、群れから追放されることに・・・
前半、主人公の好きなこと(つまり飛ぶこと)への真直ぐな姿勢と飛行描写が気持ちよいのだけれど、中盤からは時間・物質からの開放、博愛など想像しなかった精神的な話に。
本作品、はじめヒッピーの間で人気に火が付いたそうで、「イージーライダー」が良く引き合いに出されるようだけど、個人的には「カッコウの巣の上で」「真夜中のカウボーイ」「スケアクロウ」などとも近い匂いがするように思いました。
1970年前後のアメリカには、個々に自由を追い求める人々の匂いが、草原を抜ける風となって吹いていたのかな?などと思ってみたり。
全体が131ページと短いことや(かもめの写真が多数挿入されているので実際は更に短い)、苦痛や苦労などが描写されていないこともあり、全編を通して軽やかで清潔な印象。
人間臭さの無い点が物足りなくもあるけれど、気持ちよく読める作品でした。
☆☆☆☆★(星4つ)
そう、重要なのは食べることではなく、飛ぶことだ。風になることだ。急降下、宙返り、きりもみ、そして全速力――飛ぶことだけのよろこびを味わうために、光りかがやく空の果てまで飛んでいく一羽のかもめ、ジョナサン・リヴィングストン。群れから追放された異端のかもめは、強い意志と静かな勇気をもって、今日もスピードの限界に挑戦する。夢と幻想のあふれる現代の寓話。(新潮社より)



