10日ほど過ぎたある日

 

不採用なら手紙か何かが着いても

おかしくないし、電話もないし

 

 

 

 

仕方ないので、こちらから

電話をしたんですが

採用の件ですが、と

 

 

 

豊武社長は何やらバツが悪そーに

おー!君か!

電話しようと思ってたんや

 

(ほんまかいな。。。大丈夫かな。。。)

 

あーー、んーー、

もう一度、

明日、午前中に来てくれるか

その時、色々話してみたいしな、

 

 

わかりました。と

電話を切り、次の日の

社長室

 

んー、いつから来れる?明日からえーか?

いきなりそんな話になり

 

その時、私はスピード違反で90日の

免停であり

講習を2回受けなくてはならず

あと1回が次の日だったので

その事情を話すと、

 

んなら、明後日からでどないや?

かまへんか?8時45分までに

社長室に来てくれ

 

 

あーー、あの、な

それからな

 

変な事を聞くが、君は暴走族とかでは

ないやろな??

 

はっ?

なんででしょう?

 

い、いや、いや、

免停とかあるみたいやしな

会社で車も運転せなあかんしな

安全運転に勤めてくれよ、

 

(そんな訳はないでしょう??)

 

 

 

んでからな、んー、あの

あのな、

 

あー、給料やけどな 求人誌には

15万以上と書いてあるけどな

 

悪いようにはせんからその件は

わしに任せてくれるか?

 

営業は実績を重視やからな

君も頑張って売上したら

すぐに上がるから

ウチはな、昇給月とかは

あらへんのや!

 

 

頑張ってたらいつでも上げたる!

 

昇給は随時や!

頑張ってくれたまえ

 

 

わかりました。では明後日に

失礼いたします。と

 

当時は大卒の新卒で15万とか

でしたから

13万くらいかな、と

 

 

あー、よかった、

いい会社に入ることが出来た

 

これが不幸のエピローグとは

まだ気付く術もない20代の春でした。