アマチュア初段になりました。 | さびすけが色々書いていることでおなじみの

先日、将棋のアマチュア初段になりました。

 

正確に言うと、「将棋のアマチュア初段の免状を申請出来る資格を得ました」ということになるのですが。

 

将棋の段位というのは、「アマチュアの段位」と「プロの段位」に分かれています。僕が今回初段の申請資格を得たのはアマチュアの段位で、今話題の藤井聡太六段の「六段」というのは、プロの段位です。

 

具体的にアマとプロの段位にどのくらいの差があるのかというと、大体アマチュアの四段くらいの方がプロの段位でいうところの「六級」くらいだと言われています(諸説あります)。厳密にはプロの方が「プロ」を名乗れるのは「プロの段位の四段から」なので、ざっくり言ってしまうと「プロは、めちゃくちゃ強い」という事になります。

 

アマチュアの段級位を取得するにはいくつか方法があって、将棋道場での認定、雑誌やテレビの認定問題に答えて申請出来る認定、実際に将棋を指せるサイトやアプリでの認定などがあります(それぞれ多少難易度が違うとも言われています)。僕が今回資格を得たのは「将棋ウォーズ」というアプリです。このアプリは、スマートフォンやPCを使ってオンライン上で一日3局まで無料で将棋が指せるものです。ある程度課金をすると、一日に指せる局数の上限をなくすことも出来ます。

 

上記の方法で取得した段級位を日本将棋連盟に申請すれば、正式にその段級位としての免状を受け取ることが出来ます。

 

僕が将棋を覚えたのは5歳の時。父からだったか祖父からだったかがちょっと曖昧(どちらも教えてくれはしましたが)なのですが、とかくルールを覚えて曲がりなりにも指せるようになったのがそのくらいの年齢でした。その頃の棋力は、はっきり測ったことはないもののおそらくアマチュア9級とかそんなもんだったと思います。とりあえず、将棋を覚えたての同級生には勝てるくらい。

 

その後、一時期小学校の休み時間に将棋のブームがあったりはしたものの、大体25年くらいはたまに詰め将棋を解いたりすることがあるくらいで、自分で将棋を指すことがほとんどありませんでした。また、将棋界そのものについてもそこまで詳しく知ろうとしていた訳ではなく、「羽生さんつっえーな」くらいの事は把握していたものの、その他の棋士の方については全然分かっていない、というような状況でした。

 

それが、30歳も超えて何故また将棋を指し始める事になったのか。

 

それは「電王戦」という将棋の大会がきっかけでした。

 

電王戦というのは、ニコニコ動画が主催した「プロ棋士vsコンピューター将棋ソフト」の大会で、丁度コンピューター将棋がプロの棋士を上回るかどうか、という時期に何年かにわたって開催されたものです。この大会でプロ棋士の方、またコンピューターソフト開発者の方の魅力に引き込まれた僕は、「うぉー、久しぶりに将棋指してえ!」となった訳です。

 

それで色々調べているうちに出会ったのが、先ほど紹介した「将棋ウォーズ」というアプリでした。このアプリでぽつぽつ将棋を指してるうちに、大体半年くらいで1級までは上がることが出来ました。1級の上は、初段。ここまで来たら、せっかくだから初段まで行っちゃおうぜ、と僕は思いました。

 

が。

 

ここからの壁がまーーーーーーーー厚いのなんの。

 

このアプリで初段へ上がろうと思うと、大体初段の人に5割は勝たないといけないのですが、1級に上がった最初の頃はもう滅多打ちもいいところで、1級の方にすら半分も勝てないし、初段の方なんてもう10回に1回勝てればいいくらいの状況でした。多分将棋を指される方は、それぞれの方なりに「ここが壁だな」という段級位があると思うのですが、僕にとっては「1級から初段への壁」がとてつもなく厚かった。なんとなく指してるだけでは絶対に上がれる気がしないし、かといってちゃんと勉強する訳でもない、という時期が大体2年くらいあったと思います。「いいじゃん、好きでやってるんだからこの程度でさ」みたいな言い訳を自分にしていた事もありました。

 

それでも、それなりに数をこなしていく中で、少しずつ初段の方に勝てる事が増えてきました。そうなると欲が出てくるもので、どうにか初段に上がりたい、という思いが強くなります。そのためには、将棋をちゃんと勉強するしかない。ここへきて(おっせえよ)、僕は初めて「将棋の勉強をする為の本」を買うことにしました。

 

将棋の勉強をするための本は、プロの棋士の方々がたくさん執筆しておられます。それぞれ為になるのは間違いないので、色々な本を読んで自分に合う本を見つけるのが良いと思いますが、僕が選んだのは、畠山鎮先生の横歩取りの本と、所司和晴先生の角換わりの本でした。この2冊を選んだことに特に大きな理由がある訳ではなかったのですが、結果的にこの2冊をひたすら読み込むことで(後ずーっと昔から持ってた森下卓先生の7手詰め、9手詰めの詰将棋の本も頑張って解いた)、本当にじわじわと少しずつ、初段の方に勝てる率が上がって来たのです。

 

そして昨日、ついに僕はアマチュア初段を申請する資格を得ました。

 

実のところ、どうにか初段に上がりたい、と思ってからさらに2年半かかりました。若いころほど色々な知識がすっと頭に入る訳でもなく、「これほんとに強くなってんのかよ」と疑うこと数知れずでしたが、とにもかくにも自分の将棋ライフでの最大の目標を達成することが出来ました。

 

昇段の将棋は初段の方との対局で、戦型は横歩取り(後手番なので横歩は取られたのだけれど)で、早々に飛車角交換で飛車2枚になった状況をうまく生かし、最後は絶対にもっと簡単な詰みがあったであろうところを緊張のあまり玉を追い回しながらもどうにか勝つことが出来ました。勝った瞬間は仕事から帰宅途中の電車の中だったのですが、思わず小さくガッツポーズをしてしまい周りの人に変な目で見られました。でも、いい。

 

だって、初段だぜ?

 

ちなみに、

 

え、二段?無理!絶対無理!

 

と今は思っています(笑)多分、ここから二段までは今回の壁より20倍くらい厚い壁を突破しないといけないと思われます。やるなら、自分の頭では相当気合を入れて勉強しないといけないし、今のところそこまでの時間が取れる状況でもないので、しばらくは今までと同じくらいの力を割いて将棋を楽しもうと思っています。でも、なかなかの大人になってからこういう一つの目標を達成出来たのは、結構いい自信になりました。

 

はーーーーーー、本当に嬉しい!

 

ありがとうございました。