前回のブログでは、短期的視点で守備ありきの戦術の大切さを書きました。今回は、長期的視点で読み解きます。主にサッカーの育成論についてです。

 

 まず何事もバランスが大切です。サッカーの練習の質、量、試合の日程、選手の人数制度においてもバランスが大事です。

 

 日本人の良さは、勤勉で真面目な所です。その特徴故に、サッカーにおいても休みなしで練習するのが良いとされている風潮があると思われます。そろそろ量より質に拘ってもいいのではないでしょうか。学校や会社も休日があるからリフレッシュ出来て、次の勉強や仕事のモチベーションになります。サッカーにおいても同じだと思います。一週間に4~5日程度でいいのではないでしょうか。高校サッカーなどを見ても、大会の乱立が目立ちます。これでは、選手がオーバーヒートしてしまいます。また、育成の質の向上のためにも、トーナメント戦だけでなく、長期リーグ戦を行ってはどうでしょうか。負けても次があり、対策を練られますし、何より長期なので練習が、試合に直結しやすいのも利点です。そして、選手権にクラブチームの参加も認められると、よりレベルアップが望めます。

 

 練習においても、単なるシュート練習等ではなく、相手がいる試合形式の実戦練習などが必要不可欠です。それによって、考える力、判断力のスピードがつきます。コーチの教える、教えないのバランスも大事です。判断しろと言っても、土台がないと選手も判断のしようがありません。65%ぐらい事細かな指導をして、あとは選手の自主性に任せるのも大事です。日本代表の歴代監督である、トルシエとジーコのちょうど中間ぐらいがいいかもしれません。日本人はまだまだ、試合中に駆け引きをしていないように見えます。サッカーはサッカーをすることでしか、上達しません。実戦形式の練習で、駆け引きの力を養うことが重要です。その為には、海外サッカーの試合を見ることも大切になってきます。

 

 また、選手の人数が多いチームは球拾い等をさせられているのも日本の問題であり、現状です。なので、移籍制度を設けてはどうでしょうか。球拾いの選手の中にダイヤの原石がいるかもしれません。