私たち保険代理店には、通常の正社員の募集人と、代理店に所属はしていますが委託契約によって募集をしている募集人が居ます。
当然委託契約の方々は雇用ではないので、社会保険や労災保険の対象外で、収入も獲得した保険契約のコミッションに応じて増減します。
しかしながらこの「委託型募集人」という制度の運用実態は、保険会社も認識していながら非常にグレーになっており、今回突然ここに金融庁からの是正勧告が入りました。
現在「委託型」になっている募集人は、「雇用」「派遣」「出向」のいずれかの形態できちんと適切に教育・管理されている状態にしなさいと。
全国にはかなりの数の「委託型募集人」が存在しており(当然弊社にも)、現在の代理店業界はそれにより成り立っている業界であることも事実です。
どのような最終決定になるのか、現在特に大手代理店では頭を悩ませているところです。
以前私は消費者金融業界に勤めていましたが、グレーゾーン金利が法律で適正化させられたことがきっかけで、その業界一位の会社が一昨年倒産しました(私はその前に別の理由で辞めていましたが)。
今の時代、本当に一瞬先はどうなるか分からない時代だと、つくづく実感します。
適切な募集活動のための単なる規制強化か、はたまた大手生保会社の陰謀か、税収アップのためか、、、、様々な憶測が飛び交っていますが、どちらにしても裏で大きな力が働いていることも間違いないようです。
グレーゾーン金利撤廃の際もそうでした。
確かに契約のコミッションに応じて収入が増減する募集人なら、同じような保険料でさほど内容が変わらなければ、一円でも多くもらえる保険商品を選ぶでしょう。
それが例え中立公平を標榜する「来店型ショップ」であっても。
そういう意味では、片手間でたまに売る程度の知識の乏しい募集人や、ただただコミッションの額だけが目当ての募集人を排除していくことは、お客さまのためにはとてもいいことだと思います。
正直、そういう実態が横行していたことも今回の件に大きく影響しているでしょう。
私たちのセーブユーでは、もらえるコミッションには絶対に左右されないで、「本当にお客さまにとっていい商品を」というコンセプトでみんなが販売にあたってくれています。実際一番販売している生命保険商品は、お客さまにとっては大変いいものですが、私どもの得られるコミッションは業界でもとても低いです(もう少し上げてくれると嬉しいのですが)。
しかしいいものを売っているので、殆どのお客さまは長く続けてくださっています。最近でもとてもお役にたって、本当に感謝してくださいました。
今回業界では、単に募集人の雇用形態が先行して騒がれている感もありますが、要はこういうことが一番大切なんだと思います。
セーブユーの経営理念、
「すべてのパートナーの幸福や成功を追求するとともに、真に役立つ保険の普及と、適切な助言や情報を提供することで人々に貢献すること」
今後も日本でも中国でも、この姿勢を貫いて行きます。