今年は上海で年末年始を過ごすことになりました。提携先の上海分公司の日本人トップだった方が、今回6年振りに正月を日本で迎えることになったので、私がその代理として年末年始は滞在することになったんです。


 ご存じの通り中国では、2月の旧正月を重んじるため、この年末年始は単なる新年との変わり目という位置付けでしかありません。


 ですから休みも今回は元旦のみ、もしくは日系企業でも大晦日と元旦が休みなだけです。


 クリスマスの方がよっぽど目立ちますね(笑)



 さて私もとりあえず上海の部屋の大掃除を済ませました。























が、不思議なものですね。所変われば全く年末年始という意識にはならないもの。例えカレンダーが12月31日や1月1日になっていても、環境によって人の心持はこんなに変わるものなんだと実感をしました。


 さて、先日安倍首相が靖国参拝をしたというニュースが入ってきました。その後中国ではすぐに、大使館から以下のようなメールが流れてきました。


1.当地報道では既に種々厳しい対日論調が示されており、今後、中国内における対日感情の悪化が懸念されます。




2.現在のところ、邦人社会全般に対する抗議行動やデモ行進が行われるとの具体的情報には接していませんが、今後しばらくは、在留邦人のみなさまや旅行、出張等で当地を訪れるみなさまには、以下の諸点にご留意の上、ご自身の安全確保には十分ご注意ください。




3.今後とも新たな情報が入り次第逐次お知らせいたします。




○外出する際には周囲の状況に格別の注意を払い、広場など大勢の人が集まるような場所では特に注意する。




○抗議行動やデモ行進等が発生した場合は近づかない。




○中国人と接する際には言動や態度に注意する。




○日本人どうしで集団で騒ぐ等の目立った刺激的な行為は避ける。



現在、上海に住んでいて全く危険なことや不安はありませんが、しかしながら少なからず生活やビジネスへの影響は避けられないと思います。


昨年の9月の傷跡がようやく冷めてきた今、正直「今、何故?」という思いが湧いてしまうのも事実です。


世界で日本人駐在員が第二位という上海ですら、影響はゼロではないでしょう。


日本でもいろいろなお客さまとお話しをしていると、ほぼ必ず中国とは何かしらのご縁があります。もはや生活面では日本と中国とは切っても切れない状態であると言っても過言ではないでしょう。


政治の世界もいろいろとあるとは思いますが、是非そういった状況も鑑みて欲しいと思います。



 私は最近まで、中国はいろいろな面で発展が遅れていると思っていました。それが今、日本の高度成長期のようにもの凄い勢いで全体が成長しているのだろうと。


 しかしそれは恐らく私の勘違いだったと思います。中国でも最新鋭で高度の技術や文化があります。保険の世界も中国系の保険はまだまだ遅れていて、今一つ信用できないものと思っていましたが、それも間違いで、今や大手中国系保険会社は日系の保険会社より様々な面で優れているようです。


 大きな駅の出口には、ほぼ必ず有名なデパートが隣接していますが、しかし露天商もたくさん出ています。
















大手デパートの方が繁盛しているときもあれば、露天の方が人だかりになっているときもあります。


現在の中国は、要はこのような状態なのだと思います。つまり決して発展が遅れているのではなく、さまざまな「格差」が「混在」の状態であるというだけのことだと思います。


それを理解して、つきあっていくことが重要なのではないでしょうか。


 私の中国でのビジネスも、来年は更に本格的になっていきますが、様々な問題も抱えています。以前から責任者をやっていた日本人の方や、中国人のサブの方々が、私が日本と中国の両方を片手間でやっているように受け止め、あまり心良く思っていないと感じることが多々あります。


 中国人トップの方はとても信頼してくださっていますが、現場レベルではやはりいろいろなしがらみがあります。特にこの中国では、全く違う考え方であることもいろいろあり、もの凄いストレスを感じる日々も多々あります。


時に、「何で日本なら自分がトップでこんな思いをすることも無いのに、わざわざこんな辛い思いをしてまでやっているんだろう、、、」


毎日一度はそう感じてしまいます。


でもこれも試練と思い、必ずや乗り越えて日本でも中国でも、頑張って働いているみなさんの労に報えるようにしたいと思っています。


読んでくださっているみなさん、一年間ありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。そして、来年もどうぞ宜しく御願いします。





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