会社を経営していると、働いているみなさんからの意見具申がとても大切になってきます。
何の意見も上がって来ない場合、やり方が完璧だから上がってこないならいいですが、そんなことは私のようなレベルでは絶対にあり得ません。
とすれば、意見が上がらないのは真剣に考えてくれてないのか、それとも影で不満を言われているのかと心配になってしまいます。
しかしながら、何でもかんでもやりずらいとか、やり方を変えて欲しいというのも考えものです。
前向きな意見ならいいですが、単なるわがままだったり不満では困ってしまいます。
前職時代の指導でも、「やりづらいことを聞いてあげるのはいいが、不満を言わせるのは良くない」というのがありました。組織が乱れる原因になるからです。
私もそのことについては、当時いろいろと迷いました。
自分では前向きに、会社のためにと思って言っても不満と取られたり、逆に言われた通りに黙ってやっていたら、何の改善意見もないのは真剣ではない証拠などと言われて困った覚えがあります。
意見具申なのか、不満なのか。自分のことだけを考えて言えば不満になるし、それが会社全体に良かれと思って言っていれば意見具申、、、。
しかしそれはあくまでも主観に委ねているので、傍からは区別がつきません。
今私が思うのは、まずは決められたやり方が自分にとってやり易かろうがやりにくかろうが、しっかりと指示通りにこなせるようにすること。
ルールややり方が決められた背景には、それぞれの理由もあります。どうしてそういうやり方になったのか、とにかくその背景も考えながらまずはきちんとやれるようにする。
それが重要ではないかと思います。その上で初めて、そのいいところを活かし、やりづらいところを修正した別の方法を提案してみる
いわゆる武道の世界で言う、「守・破・離」の「守」をきちんとやった上での「破」の提案であるならば、それは不満ではなく意見具申になるでしょう。
長々と書いてしまいましたが、結構大切なことなので自分の考え方を書きました。
※守破離について~wikipediaより
守=まずは決められた通りの動き、つまり形を忠実に守り、 破=守で学んだ基本に自分なりの応用を加え、 離=形に囚われない自由な境地に至るというものである。 つまり形をしっかりと身に付けることではじめて、高度な応用や個性の発揮が可能になるということである。
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